小さなあかり
ヤシロ「話したのかぁ?ライラ」
ライラ「えぇ。」
ヤシロ「そっか……」
頭をグチャっと掻く。
ライラ「せっかくだから、皆で月あかり島に行かない?」
にこ「月あかり島?」
ライラ「えぇ。月あかり島はね、私と姉さんの大切な思い出の場所なの」
るい「どんなところなんですか?」
ライラ「大きな満月がいつも出ていてね……夜なのに、全然怖くないの。むしろ、やわらかい銀色の光
に照らされているわ。波はとても静かで、とても素敵な場所だよ」
と、ライラは懐かしそうに微笑んだ。
にこ「行きたい!」
リンリン「楽しみです!」
るい「……どこにあるんですか? 」
ライラ「月あかり島は、記憶銀河っていう銀河の近くに、星というより……
海の上に、そっと島が浮いている感じなの。」
にこ「なんだか素敵だねぇ」
ライラ「とても素敵だよ。あなた達にも見せてあげたいの」
ヤシロ「じゃあ、準備するか」
URU「コテージの安全は、私にお任せください」
るいは、小さくうなずいた。
《ウィーン……》
宇宙船の扉が、静かに閉じた。
にこ「そういえばね、ライラさん!お姉に未来のお姉から手紙がきたんだよ」
月あかり島へ向かう、宇宙船の中だった。
ライラ「そっか…私も昔きたことがあったかもしれない。」
るい「幸せは、自分本位。
でも、
大切は、思いやり。
って書いてあったんです」
ライラ「うん。きっと未来のあなたは何かを学んでるんだよ」
そう言って、ライラは優しく微笑んだ。
にこ「お姉、未来でもちゃんと頑張ってるんだね。なんだか、少し安心した」
るいは、胸の奥が少しだけ温かくなるのを感じていた。
るいは、未来の自分を思い浮かべた。
るい「私、そんな立派になれるかな?」
と、恥ずかしそうにしていた。
ライラ「立派じゃなくてもいいのよ。
あなたがあなたでいれば、それで十分。」
ヤシロ「着くぞー月あかり島!」
宇宙船の窓の外に、大きな満月が広がっていた。
やわらかな銀色の光が、
船内を静かに照らしていた。




