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お味噌汁《カチッ》
《カチッ》
《コトコト……》
キッチンから、
やさしい香りが広がってきた。
にこ「……あれ?」
るいは、立ち止まった。
るい「この匂い……」
URU「本日の朝食を用意いたしました」
テーブルの上には、
湯気の立つお味噌汁――
にこ「じゃがいもと……たまねぎ?」
るいは、そっと椀を手に取った。
一口、飲む。
るい「……同じだ」
にこ「え?」
るい「お母さんの味と……」
URUは、静かに答えた。
URU「はい。
記録に残されていた、大切な朝食です」
るいは、
もう一口、お味噌汁を飲んだ。
胸の奥が、
じんわりと温かくなる。
窓の外には、
静かな湖が広がっていた。
――帰る場所は、
ちゃんとある。
静かな水面が、
かすかに揺れた。
《カチッ》
るい「……また?」
にこ「なんか変な感じするね、お姉。
でも……凄く懐かしいね」




