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置いてきた涙
《ウィーン……》
宇宙船のハッチが静かに閉じた。
忘れ星を後にして、
宇宙船はゆっくりと上昇していく。
にこは、窓の外を見つめていた。
さっきまでいた星が、
少しずつ遠ざかっていく。
るいは、そっと口を開いた。
るい「……にこ、もう大丈夫?」
にこ「うん!気持ちがね……なんか……軽くなった気がする!」
リンリン「忘れ物が、ちゃんと見つかったのかもしれませんねっ」
ヤシロは、前を向いたまま静かに言った。
ヤシロ「なんとなく僕たち考えてること一緒なんじゃないか?」
るいとにこは、顔を見合わせた。
にこ「……ねぇ」
少しだけ間を置いて、
にこは言った。
にこ「ただいまスターに、寄ってもいい?」
ヤシロ「やっぱりなぁ!」
とニヤニヤしていた。
リンリン「お試しですねぇ?」
操縦パネルに、透明な球体の座標が表示された。
ヤシロ「後は自動操縦に任せよう」
宇宙船は、ゆっくりと進路を変えた。
目の前には、
透明な球体が静かに浮かんでいた。
ただいまスターだ――
URU「皆様、おかえりなさいませ。」
皆、微笑んでいた。
にこ「URUちゃん、置いてきたよ。わざと忘れてきた」
るい「ちゃんと、置いてこれて良かったね、にこ」
にこ「うん!!URUちゃんお腹空いたぁぁ」




