真実の大木
ヤシロ「……この話は、僕たちだけでは答えられない」
にこ「じゃあ、どうするの?」
ヤシロは、
ゆっくりと2人を見つめた。
ヤシロ「時空の歪みにいる、“喋る大木”に会いに行こう」
るい「……喋る大木?」
ヤシロ「ああ。あの方なら、
お父さんとお母さんのことを知っているはずだ」
《0202-6》
ヤシロがいつものように、コードを入力した。
《プシュー》
カプセルが開くと――
次の瞬間――
森の香りが静かに広がった。
時空の歪みに、ポツリと大木がいた。
大木「何かワシに用事かい?」
るい「聞きたいことがあります」
にこ「私たちのお父さんとお母さんのこと!」
大木「ワシは必要な事しか、話さんぞ。」
《ホッホッホ》
と、喋る大木は笑った。
そして、喋る大木は、
ゆっくりと口を開いた。
大木「寂しいって気持ちは大切なことだ。人を思い出す――大切な時間になる」
にこは、
ぎゅっと手を握りしめた。
にこ「……でも、寂しいのは嫌だよ」
るいは、
静かにうなずいた。
るい「だから、知りたいんです。
本当のことを」
大木「……よかろう。
大事な事を教えよう。
いつも家族は君たちを守っておる。
どんな形であれな。いずれ分かる。
ここから、去りなさい。」
にこ「……守ってる?」
2人は、
ただ、佇んでいた。
るい「……どんな形であれ、か」




