星の香りのプレゼント
にこ「またこの星を見れたぁ!」
あの、淡いピンクと水色の混じった
ハートの形をした星に到着した。
――またたび星だ。
リンリン「なんだか緊張してしまいます……」
るい「大丈夫だよ、リンリン」
にこ「私たちがいるじゃん!」
4人は、あの、まん丸とした
白い大きなお城の前にいた。
マタビアン「リンリンだ!ルミニャ姫様に、すぐに
お知らせしなきゃ!」
マタビアンたちは、大騒ぎ。
《テクテク、テクテク》
忙しい音が溢れていた。
ルミニャ姫「リンリン……おかえりなさい。わたくしは、リンリンを、大変心配しておりました。
皆さん、お久しぶりです。リンリンを守ってくださっていたのですね」
リンリン「ルミニャ姫……申し訳ありませんでした」
ヒゲが、ふにゃりと下がってしまった。
ルミニャ姫「リンリンが謝ることではございません。とにかく中へお入りになってください。
またたび茶をご用意いたします」
と、ルミニャ姫は優しく微笑んだ。
ヤシロ「とにかく、再会できたんだ。良かったじゃないか、リンリン」
みんなはルミニャ姫の部屋に通された。
ルミニャ姫が、また、
またたび茶を入れてくれた。
リンリン「ルミニャ姫……リンリンは、この方々と出会い、とても優しく温かい気持ちになりました。もう少し、この方々と旅をしていたいのです」
ルミニャ姫「リンリン……この星を離れていかれるのは、少し寂しいですが……あなたがお決めになったのでしたら、よろしいのではないでしょうか」
と、優しく微笑み、
温かいまたたび茶を差し出した。
そして、ルミニャ姫は、テーブルの上に
小さなガラス瓶をそっと置いた。
ルミニャ姫「これは、またたび星で作られた
星の香水でございます。」
にこ「わあ……いい匂い!」
るい「……なんだか、心が落ち着く。」
リンリンは、その小瓶を見つめていた。
ルミニャ姫「旅立つ方へ、また帰ってこられるように――
星の香りを、お守りとしてお持ちください。」
リンリンは、その小瓶を
《ギュッ》
として、両手で包み込んだ。
ヒゲが、少しだけ上を向いた。
小さな瓶の中で、
星がそっと輝いていた。




