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ゆりかごスター
はじまりスターを出発した4人。
次の星は、そう遠くなかった。
《ウィーン……》
宇宙船のハッチが、
静かに開いた。
そこは――
誰かの子守唄だけが流れる、
とても静かな場所だった。
ぽつんと、
小さなゆりかごが置かれている。
サカキ「ここが、ゆりかごスターよ」
中では、
小さな子供が、
すやすやと眠っていた。
るい「……あれ?」
にこ「誰かの子かなぁ」
サカキは、何も言わず、
そっとその子を見つめていた。
その目は――
ほんの少しだけ、
やさしかった。
にこ「あれ?ちょっと待って……
見たこと――」
《シーッ》
サカキが、指を口元に当てた。
その表情は――
どこか、懐かしそうでもあった。
なぜだろう。
この星では――
眠りを、起こしてはいけない。
そう思ってしまった。




