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月の貝殻
貝殻は、
まるで誰かを待っているかのように、
静かに光り続けていた。
るいは、
その小さな光から目を離せずにいた。
るい「リンリン……
この貝殻、何なの?」
リンリンは、
しばらく静かに貝殻を見つめていた。
リンリン「ルミニャ姫も同じ貝殻を
持っていた気がいたします」
と、不思議そうなリンリン。
ヤシロ「とりあえず、コテージへ戻ろうか」
URU「おかえりなさいませ。
リンリン様の笑顔を確認。
……良好と判断いたします」
皆、クスッとした。
そして、リンリンは、
そっと貝殻に手を添えた。
リンリン「またたび星では……
月が2つございます。
想念の光が、
ふわふわと浮かぶ、
月がとても大きく見える夜がございます。
その夜、
お城の庭に、小さな光が降ってくると
言われております」
にこ「光が……降ってくるの?」
リンリン「はい。
星のかけらのような貝殻が、
砂の上に現れるのでございます」
るいは、
手の中の貝殻を見つめた。
るいの手の中の貝殻が、
《キラリッ》
と、一瞬輝いて見えた。




