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湖からの贈りもの
リンリンは、しばらく黙っていた。
そして――
小さく頭を下げた。
リンリン「皆さま……
少々、お待ちいただけますか」
にこ「どうしたのぉ?」
リンリン「リンリンの宇宙船に、
大切なものがございます」
そう言って、
お魚型の宇宙船に
《テクテク》
と入って行き、
大きな袋を抱えて、
再び
《テクテク》
と戻ってきた。
リンリン「皆様に、リンリンから
仲間にさせていただいたお礼に、
ささやかなプレゼントです」
と、袋を差し出した。
にこ「あ!これ、またたび茶じゃない?」
リンリン「はい。
またたび星では、
大切な方にお出しするお茶でございます。
このお茶には、
心を落ち着かせる力がございます」
るい「やっぱり、優しい香りがするね……」
澄んだ湖も、笑顔に思えた。
るいは、足元に小さな光を見つけた。
るい「……あれ?」
湖のほとりに、小さな貝殻が埋もれていた。
それは――
かすかに、キラキラと光っていた。
にこ「わぁ!きれいだねぇ!」
るい「こんなの……湖にあるの?」
そのとき――
リンリンが、
ふっと表情を変えた。
リンリン「……それは……」
にこ「リンリン、知ってるの?」
リンリン「はい。
リンリン、見たことがございます」




