歪み(ひずみ)の音
ルミニャ姫「リンリンは、
湖のほとりにある
発着場へ向かっております。
もうすぐ、
飛び立ってしまいます」
るい「急ごう!」
にこ「うん!」
ルミニャ姫「はい!」
4人は急いで
部屋を飛び出した。
城の廊下には、
慌ただしく走る
マタビアンたちの姿があった。
澄んだ湖を、また、
るいは見てしまった。
《カチッ》
るい「えっ…?」
るいは、戸惑った。
湖のほとりには、
時計など、どこにも見当たらない。
にこ「お姉!置いてくよー!?」
るい「え、あ、うん。すぐ行く!」
るいは、
立ち止まっていた。
すると、
湖の水面が、静かに揺れた。
《カチッ》
るいは、息をのんだ。
次の瞬間――
湖の中央に、
光が集まり始めていた。
それはまるで、
誰かを迎えに来たかのように。
ヤシロ「……あれは」
ルミニャ姫「まさか……
時空の歪みが、自ら開いているのですか……?」
リンリンが乗っていると思われる
お魚型の宇宙船が、
ゆっくりと、
光の渦へ引き寄せられていた。
にこ「まだリンリンと話してもないのに!」
ヤシロ「まだ、間に合う!走って追いかけよう」
お魚型の宇宙船は、
さらに渦の中心へ近づいていった。
ルミニャ姫「リンリン!お待ちになってください」
それでも、光の渦は
お魚型の宇宙船を引き寄せていく。
4人は、走った。
るい「え…」
にこ「消えちゃった」
ヤシロ「間に合わなかったか」
そのとき――
《カチッ》




