想念銀河
おにぎりを握りしめて、
小型宇宙船へ乗り込んだ。
ヤシロ「自動操縦装置が付いているから、安心安全!」
と、あくびをしていた。
にこ「どこへ行くの?」
ヤシロ「想念銀河だ」
るい「想念銀河?」
にこ「なぁに?それー?」
ヤシロ「想念――
人の思いや記憶が、形になる場所。」
ヤシロ「まずは、サカキさんからの情報を頼りに、いかずち星へ行く」
どのくらい経ったのだろうか…
窓の外には、星の光さえ見えなくなっていた。
宇宙船の窓の外で、稲妻が鋭く走った。
ヤシロ「ここが……いかずち星」
空は黒い雲に覆われ、雷鳴が絶えず響いていた。
ヤシロ「想念銀河の入り口の一つだ」
るい「怖い」
るいは、
URUがくれたおにぎりを、
ぎゅっと握りしめていた。
宇宙船が、ゆっくりと地面に降り立った。
3人は、目的地にたどり着いた。
宇宙船から降りた時だった。
るい「……今、何か感じなかった?」
にこ「うーん、気のせいかも?」
ヤシロ「……いや。何かいる」
稲妻が空を白く照らした。
その瞬間、
遠くの高台に、黒い影が立っていた。
だが、次の雷鳴が響いたとき、
その姿は闇に溶けていた。
まだ確信はない。
また、雷が光った。
今度は、
別の場所から視線を感じた。
にこ「え??」
振り向くと――
また、同じように誰かが立っている気がした。
そして、やはり動かない。
三度目の稲妻が走った。
その光の中で、
影ははっきりとこちらを向いていた。
逃げることも、近づくこともせず、
ただ、じっと見ている。
ヤシロが低くつぶやいた。
ヤシロ「……様子を見ているな」
ヤシロは、続けた。
「こちらの出方を、な」




