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転送交信石
ヤシロもコテージに泊まっていくことにした。
ヤシロ「あ!そうだ、そうだ」
にこ「なぁにー?」
ヤシロ「やっぱり、寝るな、寝るな」
と急に笑いだした。
にこ「ヤシロさん、どうしたの?」
と、クスッと笑った。
ヤシロ「ちょっと、伝え忘れていたことがあったよ」
コテージのシステム室へ――
システム室の中央に、
巨大な光る石の塊が鎮座していた。
それは、ゆっくりと呼吸するように、
淡い光を明滅させていた。
にこ「あぁ、そうだ!これ!」
ヤシロは、静かにうなずいた。
ヤシロ「転送交信石だ。」
その瞬間。
石の表面が、かすかに輝いた。
転送交信石
「――認証完了。
時空安定率、良好。
帰還システム、正常。」
「しゃ、しゃべった……!」
2人は、思わず顔を見合わせた。
それを見たヤシロがクスッと笑っていた。
転送交信石
「宇宙航行計画、確認済み。」
ヤシロ「石が、寝ろって言ってるぞ」
と笑っていた。
――
宇宙への出発は、
目覚めたらだ。




