時空図書館
《0001-2》
カプセルは、時空図書館へ向かっていた。
《プシュー》
カプセルが開くと、
本が、
オーロラのような時空の歪みに舞っていた。
時空司書「ここでは、出来事が起きるたびに、本が生まれます。」
何もまだ聞いていないのに、もう説明が始まっていた。
少し…変わり者かな?と、
るいとにこはクスッとしてしまった。
るい「この本は、いつからここに?」
時空司書「……分かりません。
気づいたときには、すでに存在していました。」
「ただ、本を守っているだけです。」
そう続けた。
気づくと、
さっきまでなかった本が、一冊増えていた。
るいは、ふと一冊の本に目を留めた。
背表紙に書かれていた名前を見て、
思わず息をのむ。
「水沢 慎」
にこ「……お父さんの名前だ」
るいは震える手で、その本に触れた。
だが――
開かない。
どれだけ力を入れても、
本は、まるで拒むように、
ビクともしなかった。
時空司書「その本は、理由は分かりませんが、閲覧できません。」
るい「えっ?」
にこ「何で?せっかくここまでたどり着いたのにぃ!」
と、ムッとした表情を見せた。
ヤシロは、考え込んでいた。
ヤシロは腕を組み、静かに言った。
ヤシロ「……一つ、方法がある。」
るいとにこは、同時に顔を上げた。
ヤシロ「この本が開けないのなら――
本が生まれた場所へ行くしかない。」
にこ「場所?」
ヤシロは、ゆっくりとうなずいた。
ヤシロ「宇宙だなぁ」




