ネオン街
3人は、ネオン街へ向かうことにした。
URU「いってらっしゃいませ」
URUが3人を見送る。
ヤシロは、慣れた手つきで
パネルに手を伸ばす。
《5251-3》
にこ「やっぱり、住所みたいだねぇ」
ヤシロ「その通りだ。時空の歪みの場所には、それぞれ固有のナンバーがあるからね」
《プシュー》
その瞬間。
カプセルが開いた。
ネオン街は、どこか現実から切り離されたような場所だった。
古びた看板の隣には、未来的なホログラム広告が浮かび、見慣れない服装の人々が当たり前のように行き交っている。
ここは、時空の歪みに生まれた繁華街。
さまざまな時代と世界が、無理やり押し込まれたような場所だった。
空中に浮かぶ広告ホログラムが、色トリドリの光を通りに降らせていた。
機械の音と電子音が絶えず響き、
人間と、ロボット、アンドロイド、宇宙人が、入り混じって行き交っている。
ネオンの光がまぶしく瞬き、通りは人であふれていた。
るいは少し肩をすくめる。
この場所は、どこか落ち着かない。
だが、にこは楽しそうに周囲を見回していた。
にこ「わぁーすごーい!」
るいは周囲を見回しながら
るい「この街は、どこか普通じゃない。」
と、呟いた。
にこ「すごい……!お店がいっぱいあるー!」
にこは目を輝かせて、あちこちを見回している。
酔いつぶれている宇宙人もいた。
3人は聞き込みをすることにした。
ヤシロは通りの端に立っていた男に声をかけた。
ヤシロ「少しお聞きしたいことがあります」
男は3人をちらりと見て、肩をすくめる。
「知らねえな」
それだけ言うと、男はさっさと人混みの中へ消えていった。
次に声をかけたのは、焼きそばパスタという不思議な食べ物の屋台の店主だった。
ヤシロ「このあたりで、こんな話を聞いたことはありませんか?」
店主は笑いながら首を振る。
「さあねえ。
この街じゃ、変わった話なんて毎日あるからなぁ」
3人目は、路地裏で煙をくゆらせていた老人だった。
「金次第なら、何でも教えてやるが……」
ヤシロが情報の内容を告げると、
老人はゆっくり首を振った。
「悪いが、それは知らん」
るいは小さく息を吐いた。
るい「なかなか見つかりませんね……」
にこは少し不満そうに唇を尖らせる。
にこ「人はいっぱいいるのにねっ」
ヤシロは腕を組み、しばらく考え込んでいた。
そして、ふっと顔を上げる。
ヤシロ「……あ」
「そうだ。ママがいる。」




