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宇宙時空委員会特別指令~復讐姉妹~  作者: 月
想われ星

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154/158

優しいコスモス畑

《ガタガタガタッ》


にこ「ちょっと!ヤシロさん、操縦が下手になったんじゃない?」


ヤシロ「おい!お前!よく見ろよ」


リンリンが宇宙船の窓に

ちょこんと手を当てて、景色を見渡していた。


リンリン「凄いです!コスモス畑ですぅ!」


るい「わぁぁ!」


にこ「え?なになに?」


にこは、慌てて窓から景色を見渡す。


にこ「綺麗!」


ヤシロは、コスモスを潰さないように

崖に着陸していた。


にこ「なんだー!ヤシロさん、逆に凄いじゃん」


にこは、クスクス笑っている。


ヤシロ「このコスモスはな、ただのコスモスじゃない。想われコスモス。誰かが大切に想ってきた気持ちが、このコスモスになって残っているんだ。だから、潰すなよ。気をつけろよ」


ヤシロは、手招きしながら、

誰も踏まないように、

自然とコスモス畑の間にできている

一本の細い道を歩き始めていた。


その一本道も――

昔から想いシカが歩いてきた道。


3人は、ヤシロの後に続いた。


リンリン「リンリンのも、あるでしょうか?」


ヤシロ「あるんじゃないか?想いシカに会えたら導いてくれるはずだ」


るい「会いたいね、リンリン?」


リンリン「はい。想いシカさんに会いたいです」


にこ「コスモス畑しかないのかな?」


ヤシロ「だから、人は長居は出来ない。暮らせないだろう?」


にこ「なるほどね……」



《テクテク、テクテク》


コスモスを揺らす風の音に混じって、

リンリンの小さな足音だけが静かに響いていた。

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