153/158
想いシカ
何故だか静かな宇宙船の中――。
ヤシロが突然口を開いた。
ヤシロ「想いシカに会えたらいいなぁ!」
リンリン「はい。リンリンも想いシカさんに会ってみたいんです。」
るい「想いシカ?」
にこ「重いの?」
ヤシロ「今の流れ……どう考えても、体重じゃないだろ。人の大切な想いを大切にしてくれてるシカだ」
にこ「神秘的だねぇ」
にこは、モウモウちゃんを連れて、
旅に出ていた。
想われ星には、モウモウちゃんも
連れて行ってあげたい。と、
にこは思っていたようだった。
るい「会えたら何かあるんですか?」
ヤシロ「会えるだけでも凄いけど、きっと何かが見えるんじゃないかぁ??」
リンリン「リンリンは……夢で、想いシカさんを見たことがあります。だから……想われ星には、1度行ってみたかったんです」
るい「リンリン見たんだ?」
リンリン「はい!リンリンの夢ですけどね」
ヤシロ「いやー、夢にもなかなか出た話は、聞かないし、リンリンのところには現れたのかもなぁ?」
――もうすぐ、淡いピンクと優しいオレンジに包まれた、想われ星が見えてくる頃だった。




