立派なコテージ
にこが朝食を食べ終わった。
にこ「あー、美味しかった!」
るい「だよね?すごく美味しいよね」
URU「私は、ここのコテージでお仕えするアンドロイドでもありますが、いざという時には、戦闘アンドロイドにもなるようプログラミングされています」
と、淡々と話した。
るい「そ、そうなんだ……」
にこ「へぇー。URUちゃん、大変だね」
URU「いえ、大変ではありませんよ。私の出来ることは、いたします」
にこ「URUちゃん!コテージの中、案内してよ」
URU「承知しました。簡潔に……冗長に……
どちらになさいますか?」
るい「えっと……」
つい、びっくりしてしまった。
にこ「簡単でいいよぉー!じょーちょーって、なんだか分からないし!」
URU「承知しました。ご案内いたします」
2人は、URUの後をついて行った。
URU「トイレ、バスルーム、キッチン等は、普通のコテージと変わりはございません。お好きな時に、お好きなようにお使いください」
にこ「うん。コテージっていうか、ホテル並みに色々揃ってるよねー」
URU「快適にお過ごし頂くためです」
と、また淡々と話した。
URUは続けた。
URU「一部屋だけ、私しか入ることが出来ない仕様になっているお部屋がございます。コテージの安全を守るためのお部屋です」
るい「う、うん。分かったよ」
URU「委員会のVIP様用のコテージですので、シアタールームもございます。こちらです」
と、地下へと続く階段を、3人で降りた。
ドアを開けると――
大画面のスクリーンや、
サウンドスピーカーが設置された部屋だった。
にこ「ホテルじゃん!」
URU「いえ、コテージでございます」
と、表情を変えずに言った。
URU「お好きにご利用ください。お二人の世界の作品もご用意されています。興味がございましたら、宇宙の作品もございますが、理解不能かと思われます」
るい「そ、そうだよね……」
にこ「興味はあるけど、理解不能って言われたら、見たくないよ」
と、にこは笑った。
URU「では、次へご案内いたします」
にこ「なになに?」
URU「サウナ室も外にございますが、女性のお好きな岩盤浴もございます」
るい「サウナは、高級なところにはあるだろうけど……」
にこ「岩盤浴まであるの?」
URU「はい、ございます。お二人で入れるくらいのスペースです」
3人は、階段を上がりながら話していた。
URUは、バスルームの横にある一室へ案内した。
URU「こちらが岩盤浴です。宇宙の、とある星の、
リラックス効果のあるストーンを敷き詰めております。どうぞ、ご利用ください」
にこ「毎日でも使いたいよ。ねぇ、お姉!」
るい「そうだね」
お風呂に入った時には疲れていたので、
気にもせず、気付かなかったが、
なんと、横の部屋に岩盤浴まで備わっていたのだ。
るいは、こんなところ、
普通なら高いだろうなぁ――
と、現実的な考えをしていた。
にこは、
これから何があるか分からないから……
ゆっくりする時間があってもいいじゃん!
といった考えであった。
ここは、本当に
コテージというべき場所なのだろうか……。
快適すぎるのではないだろうか……。
URU「あとは、システム室がございますが、ヤシロさんがいらっしゃいましたら、ご一緒にどうぞ……」
このコテージとURUには、
これから大変お世話になることになる
2人である。
リビングへ戻ったところ――
ヤシロ「よぉ!眠れたか?見学していたのか」
と、ソファに足を組んで腰掛けているヤシロがいた。
にこ「あ、ヤシロさーん!眠れた眠れた!ってか、コテージすごかったー!ホテルじゃん!」
目を輝かせて話すにこ。
ヤシロ「気に入ったなら良かったよ。それで、来て早々で悪いんだけど、サカキさんと話してきたんだ」
るい「何か分かったことがありましたか?」
と、真剣な眼差しで質問した。
ヤシロ「それが……あまりないんだ……」
るい・にこ「えっ……」
ヤシロ「とりあえず、ネオン街に行ってみるしかないと思うんだ」
にこ「あ、ヤシロさん!」
ヤシロ「何?」
にこ「私、過去を見たいの……」
るい「私も……過去でいいから、
お父さんとお母さんに会いたい」
ヤシロ「そうか……
2人ともなら、仕方がないな」
と、2人の頭をポンポンと
優しく撫でた。




