心の充電
にこ「なんか疲れたなぁぁ」
ヤシロ「どしたぁ?」
にこ「分かんない」
URU「皆様。節約とは、我慢することではございません。大切な未来のために、今日を少しだけ工夫することでございます」
そう言うと、URUは部屋の間接照明の灯りを一つ、静かに消した。
にこ「えっ??」
URU「電気も、お金も、そして心のエネルギーも同じでございます。」
にこ「心も?」
URU「はい。疲れている時に無理をすれば、心のエネルギーは減ってしまいます。節約とは、未来の自分のために、大切なものを少しだけ残しておく知恵でもございます。」
URUは、にこを真っ直ぐ見つめた。
URU「にこ様。資源だけでなく、心のエネルギーも大切に使うのでございます」
にこ「えっ??」
URU「どんなエネルギーでも、大切に使うべきと判断いたしました」
にこ「う、うん。分かった」
URU「るい様もです」
るい「え?私?」
URUには、2人の何かが見えていたようだった。
URUは、アンドロイド。
だけど――
周りの皆は
人より人らしく造られているような気がしていた。
にこ「URUちゃんって、謎だよね、本当に」
URU「謎というようなことはございません。何事にも意味や理由がございます」
にこ「そういう意味じゃないんだけどなぁ」
にこは、困り顔でクスッとした。
ヤシロ「謎は謎のままでいいこともあるよなぁ??なぁ?」
るい「おばあちゃん……ですね……」
リンリン「家族とは簡単なものではないですからねぇ!」
URU「何事にも理由がございます」
《カチッ》
URU「皆様。そろそろ横になってみてください。充電のお時間です」
にこ「じゅ、充電って!」
ヤシロ「寝ろってか」
皆が笑っていた。
URU「明日の夕食は、しゃぶしゃぶにいたしましょうか?」
ヤシロ「何故だ?」
URU「食卓を皆様で囲むのを見ていると、不思議な気持ちになります……」
URUが、一瞬微笑んだように見えた。




