火の子の湯
にこ「あっつーい!」
マグマカレー屋さんを出た4人。
るい「気温も高いもんね」
ヤシロ「サッパリしに行くかぁ」
リンリン「火の子の湯ですね!」
汗を垂らしながら歩き、話す4人。
にこ「あ!あったよ!火の子の湯って、のれんある!」
るい「雰囲気あるねぇ……」
門構えが立派な宿だった。
住民の子供「あ、来たきた!おばーちゃーん!」
おばあちゃん「ようこそ。火の子の湯へ」
住民の子供「僕は、陽太。よろしくね!おばあちゃんは、火夜おばあちゃんだよ」
ヤシロ「一泊よろしくお願いします」
火夜「はいねぇ。ゆっくりしてきんさいねぇ」
リンリン「晩ごはんは何が出ますかぁ?」
るい「リンリン!」
にこはクスクスしていた。
火夜「火山鍋をご用意しますからねぇ」
リンリン「火山鍋ですか!辛そうですぅ!」
火夜「辛いけど、旨味があるお鍋ですからねぇ」
陽太「おばあちゃんが作る火山鍋は、街で1番だと思うよ」
火夜「あらまー陽太は褒めるのが上手くなったねぇ」
るい「おばあちゃんか……なんか、いいね……にこ?」
にこ「うん……おばあちゃん元気かなぁ?」
火夜「さぁ、さぁ、とりあえずお部屋へお通しいたしますからねぇ」
部屋に通された4人。
和をモチーフにしてあるが、
火山の絵画や、石の置物などが並んでいた。
にこ「さすが、息石星って感じだねぇ」
ヤシロ「僕は、温泉入ってくるわぁ」
るい「私たちは少しゆっくりしてから入りに行きます」
リンリン「おばあちゃんのことを思い出しているんですね」
るい「うん……」
火夜「失礼します。お部屋はどうですかねぇ?……あら……浮かない顔ですねぇ?」
にこ「火夜さんを見てたらさ、しばらく会ってないおばあちゃんを思い出したんだ……」
火夜「思い出してもらえるおばあちゃんも素敵だねぇ。思い出す孫も立派な孫だねぇ」
るい「えっ?」
火夜「きっとあなた達のおばあちゃんは、幸せなおばあちゃんだねぇ」
るい「そうですかね?」
火夜「えぇ……そう思うねぇ。のんびりしていきんさいねぇ」
るい「ありがとうございます」
リンリン「温泉入ってきましょう!サッパリしましょう!」
温泉は、火山の景色がよく見える
露天風呂だった。
ヤシロ「いやーアツアツの湯だったわぁ」
にこ「熱かったけど、気持ちよかったぁ」
るい「そうだねぇ」
リンリン「ホットモードです!」
火夜「失礼します。夕食のご用意が出来てますよぉ」
テーブルに、赤いスープでグツグツ煮えている鍋が用意された。
にこ「溶岩じゃないよね!?」
火夜「溶岩だったら食べられないですねぇ。火山鍋ですよぉ。辛いものは、汗を流すだけじゃないですからねぇ。心のモヤモヤも少し流してくれるんさねぇ」
リンリン「るいさんとにこさんに的確と判断しました!」
にこ「それ、URUちゃんの真似じゃん!」
クスクス笑っていた。
みんなで火山鍋を囲む。
にこ「リンリン、具を取りすぎだってばぁ!」
リンリン「そ、そんなことないですぅ!」
ヤシロ「揉めるな、揉めるなぁ」
ヤシロが2人を止める。
るい「なんか……久しぶりに家族みたい……」
火山鍋を囲む4人は、旅仲間だ。
でも――
いつの間にか家族のような形にも見えている。




