止まり木の澄水
??「説明してくれるか?」
にこ「長くなるよ?」
ヤシロ「説明ってのはな……」
にこ「うん?」
ヤシロ「5分じゃ短い。15分じゃ長い。」
るい「……?」
ヤシロ「10分くらいが、ちょうどいいんですよね、お客さん?!」
《カチッ》
??「そうだなぁ。短すぎても長すぎてもなぁ。」
リンリン「シグレママの腕が故障しました!お店は、てんやわんやです!リンリン達が、シグレママの修理中は、お店を手伝うことになりました!」
にこ「リンリンすごーい!」
??「俺はここの常連のマシマだ。そうだったのか……しかし、このぽよぽよしたネコ面白いなぁ」
リンリン「リンリン、ぽよぽよですかね?!」
マシマ「ハハハ!面白いな。少し飲んでいくよ」
るい「何にしますか?……って言っても簡単なものしか作れないかもしれないです」
マシマ「それなら大丈夫だ!水でいいんだ!」
にこ「み、水?」
マシマ「ここには雰囲気を楽しみに来てるんだ。澄水っていうのがあるはずだから、それに氷を沢山いれてくれ」
るい「は……はい。かしこまりました」
見慣れないボトルが並ぶ中、
るいはキョロキョロ辺りを見渡した。
古い冷蔵庫があった。
中には、沢山の澄水のボトルが入っていた。
るい「あ、これだ!」
アイスペールに沢山氷をいれて、
澄水とグラスをマシマに出した。
マシマ「出来るじゃないか」
マシマは、ニコッと笑っていた。
マシマは、グラスに手を差し伸べた。
《ゴクゴクゴクッ》
マシマ「これ、これー!」
リンリン「そ、そんなに美味しいんですか?!」
マシマ「美味いよ、これは。しかも、この店で飲むから最高に美味い」
マシマは店内を見渡した。
マシマ「同じ水でもな。不思議とここで飲むと違うんだよ。雰囲気が好きだ」
マシマが澄水を飲んでからこう言った。
マシマ「シグレママは無愛想に見えて、人が寄り付く不思議な人だ」
ヤシロ「そうですね」
ヤシロはすぐに反応してしまった。
マシマ「頼りになるからねぇ」
《ゴクゴクゴクッ》
にこ「私、生意気って言われるぅ!」
マシマは笑った。
マシマ「君のこと、きっと嫌いじゃないと思う」
澄水の中の、氷が
《カラン》
と、小さく音を立てた。
店内には、ゆっくりとした時間が流れていた。
マシマはグラスを揺らしながら、
満足そうに店内を眺めていた。




