澄んだ命
にこ「生きるってなんだろね?」
ヤシロ「急に難しいこと言い出したなぁ」
ヤシロは
《1212-5》
と打ち込み、こう言った。
ヤシロ「一言では、語れないんじゃないか?」
るい「そうかもね。生きていくって、一言では語れないことかもしれないよ、にこ」
にこ「そっかぁ……じゃ、死ぬって何?」
ヤシロ「また難しい話か……その人の物語の終わりだな。でも捉え方によっては、次の物語にも引き継がれるんだぞ?」
にこ「そうなの?」
ヤシロ「あぁ……きっとな」
リンリン「コテージに到着です!」
《プシュー》
カプセルが開いた。
ヤシロ「命はな、簡単には消せないし、消えないものだと僕は思うよ」
にこ「お父さんとお母さんが亡くなって、当たり前だった存在が当たり前じゃなかったことには気付いた……」
るい「大切にしないといけないね、今関わってる人達って」
リンリン「リンリンは、この旅が終わったら、マミーとランランと仲良く暮らします!」
るい「うん、それがいいよ、リンリン。家族は大切だよ。」
湖の一本道を歩く4人。
るいは、澄んだ湖を見ながら、
あの日の、少し切ない気持ちを思い出した。
――あの頃に戻れたら……
そう思うと、少し悲しくなってしまっていた自分の気持ち。
今は、その気持ちを大切にしようと
るいは思っていた。
ヤシロは、カードキーをかざした。
《ガチャ》
ロックが解除された。
URU「おかえりなさいませ。皆様」




