コテージとURU
コテージは立派な見た目だ。
けれど、現実の世界のコテージと、見た目はさほど変わりはない。
ヤシロは、カードキーをかざした。
《ガチャ》
ロックが解除された。
ヤシロ「カードキーを、2人に1枚ずつ渡しておくよ。無くすなよ?」
すると――
《サッ、サッ、サッ》
と、軽やかな足音が聞こえた。
URU「おかえりなさいませ」
そこには、水色のロングヘアで、肌の白い女の子が立っていた。
URUとの出会いだった。
にこ「ア、アンドロイド!?」
るい「失礼だよ!」
ヤシロは、その様子を見て笑っていた。
コテージの中は、システムも豊富に備わっているが、快適に過ごせそうなものがしっかりと揃っていた。
にこ「お風呂に入って寝たいかもー」
URU「はい。バスルームのシステムを起動させましたので、10分ほどでご用意できます」
にこ「わぁぁ!すごーい!URUちゃんって呼んでいい?」
URU「もちろんです。にこ様」
にこ「にこ様!!様だって!ねぇ?聞いた、お姉!!」
るい「聞いてる」
素っ気なく答えた。
ヤシロ「URUは、献身的なアンドロイドだ。何でも頼んで大丈夫だから」
だが、るいは――というと、
なんだか申し訳ないような気持ちにもなっていたのだ。
るい「私にも出来ることは、自分でやりますから」
と、少し強い口調でヤシロに言った。
ヤシロは深掘りはしなかったが、
その気持ちも大体は察していて、理解していた。
ヤシロもまた、組織に属する宇宙人である。
思考や性格などを、おおよそ把握していたのだ。
ヤシロ「ゆっくり寝るといいよ。僕は一度、対策室へ戻るから。また来るよ。あとは、URU!任せたよ」
URU「かしこまりました」
そう言って、ヤシロは手を振り、コテージから出て行った。
るい「URUちゃん?何か私に出来ることがあったら、言ってね」
URU「とんでもないです。私にさせて頂けたら幸いです」
るいは、URUを気遣ったつもりが、
自分自身が気を遣われてしまったような気がした。




