バウンド駅
《カチッ》
その瞬間――
街中の時計が、 一斉に止まった。
遠くで、
《ガタン……ゴトン……》
聞こえるはずのない 列車の音がした。
るい「えっ…??」
リンリン「な、なんでしょうか?」
霧の奥に、 古びた駅が現れていた。
『バウンド駅』
錆びた看板があった。
にこ「急に、駅が出てきたぁ」
ヤシロ「あぁ……聞いたことはある。僕も、実際には初めてみたよ」
にこ「乗ってみようよ!」
るい「えっ……なんか不気味じゃない?」
リンリン「ワクワクですね」
ヤシロ「少し気になるなぁ。乗るかぁ」
4人は、不思議な駅の不思議な列車に乗り込んだ。
《ウィーン……プシュー……》
扉が閉まり、動き出す列車。
《ガタンゴトン……ポヨン?ポヨン?》
にこ「なんか跳ねてない?」
るい「酔うよぉ」
リンリン「わぁ!楽しいです」
ヤシロ「少し……気分が……」
にこ「ヤシロさん、大丈夫?」
にこは、クスクス笑っている。
《プシュー……》
にこ「え?どっかに着いたの?」
ヤシロ「どのくらい乗ってたのかも分からないな……」
4人は列車から降りてみた。
霧の中に、ぼんやり佇でいる
『喫茶店ネビィ』
というお店を見付けた。
横に大きな時計台が、
それもまた、ぼんやり佇んでいる。
るい「静かな時計音だね」
《クンクン》
リンリンが鼻を鳴らしている。
リンリン「美味しそうな、コーヒーの香りがしますぅ」
にこ「入ってみようよ」
《カラン……》
古びた店の扉が開いた。
???「いらっしゃいでありんす。おやおやぁ? 珍しい旅人でありんすねぇ」




