賑やかな不穏
にこ「飲もう、飲もう!」
《ピコン》
URU「通信が入っています」
ハク「……雪、止まってるよ」
るい「ハクくん!」
にこ「あ!これハクくんがくれたやつ!」
にこは真っ白のお酒のボトルを取り出した。
にこ「ちょうど今飲もうとしてたんだよ」
ハク「そうだったんだ。みんなが僕を覚えていてくれて良かったよ」
るい「忘れるわけないじゃない……」
リンリン「そうですよ」
ハク「嬉しいよ。楽しく飲んでね。またゆきしずく星にも遊びに来てよ」
にこ「もちろーん」
るい「ハクくん。何かあったら言って欲しい」
ハク「ありがとう。もう抱え込まないよ。
僕の傍には大切な人達が沢山いたことを忘れていたようだよ」
るい「そっかぁ、良かったよ」
リンリン「リンリン、この真っ白のボトル、飲み終わったらお部屋に飾ってもいいでしょうか?」
にこ「私も飾りたかったのにぃ!いいよ。今回はリンリンに譲ってあげる」
ハク「気に入ってくれたなら、たくさん、星の宅急便で送るから」
ハクは、優しく微笑んでいた。
るい「ありがとうね、わがままに付き合ってくれて」
ハク「いやいや、僕の方こそ急な連絡ごめんね。ただ、雪が落ち着いたことを、みんなにもう一度見せたかったんだ。……じゃあ、またね」
《ブツッ》
ヤシロ「まぁ、良かった!飲むかぁ」
URU「グラスとおツマミのお支度が完了いたしました」
サラダ、アクアパッツァ、チキンと野菜のハニーマスタード焼きなどが並んだ。
リンリン「うわぁぁ!素敵なお料理ですぅ!」
るい「本当にいつも凄いね。ありがとう、URUちゃん」
URU「とんでもないことです。全てプログラム通りです」
にこ「飲もう、飲もう!」
ヤシロ「カンパーイ!」
《カチッ》
グラスとグラスが重なり合った。
しばらく騒いでいた。
《ヨタヨタ、テクテク、ヨタヨタ、テクテク》
ソファに向かって歩いているリンリン。
るい「リンリン!ちょっと、大丈夫?」
リンリン「よ、酔ってしまったようですぅ」
るい「ソファで寝ちゃうの?風邪引くよ?」
リンリン「リンリンは幸せですぅ。皆さんと旅が出来てとても楽しいですぅ。スヤァ……」
るい「ね、寝ちゃった……?」
るいは、リンリンにブランケットを掛けてあげて
みんなの所へ戻った。
にこ「リンリン、飲みすぎてたね」
るい「寝ちゃったよ」
るいは、リンリンを見ながら、
クスクスと笑った。
にこ「可愛いね、リンリン」
るい「うん」
ヤシロ「いい仲間が出来て良かったな。僕自体、こうなるとも思ってなかったし。僕にとっても、君たちはいい仲間になった」
るい「私もです、ヤシロさん」
にこ「私もだよ」
ヤシロ「よし!潰れるまで飲むかぁ」
るい「嫌ですよぉ」
にこ「私は、いいよぉ」
コテージは、とても賑やかだった。
だが――
ひずみは、苦しかったのかもしれない……




