104/136
夢見星ーヤシロ
ヤシロは、静かな場所にいた。
どこかの分岐点のような場所。
道がいくつも分かれている。
ヤシロは、迷わず一つの道を見た。
その先には――
「いつか」辿り着く景色があった。
あの女性の後ろ姿が見えていた。
ヤシロ「……まぁ、そのうち戻るさ」
そう呟いたとき――
足元に、もう一つの道が現れた。
それは、今みんなでいる場所に続いていた。
ヤシロは、少しだけ立ち止まる。
ヤシロ「……今、か」
そのとき――
どこからか、声がした気がした。
「……今を、見て」
ヤシロは、ゆっくりと目を閉じた。
そのとき――目が覚めた。
消えそうで消えない羽が、
そっと揺れていた。
ヤシロは、それを見つめて、
ほんの少しだけ立ち止まった。
ヤシロ「……やるかぁ」




