鎧屋-2
「えーと、冒険者ギルドから来ました。ミルフェールさんをお願いします。」
美香が答えると店員さんは、ちょっと困ったような顔で続けた。
「あぁ、やっと来てくれた。私がミルフェールよ。
でも、困ったなぁ。申し訳ないけど二人は雇えないなぁ、
一人分の仕事しかないから。」
「そうですか、では、彼女だけ雇ってください。」
「あら、あなたはそれでいいの?」
「構いません、元々彼女の補佐ですから。」
そう彼女に告げると、彼女はにっこり微笑んだ。
「それでは、よろしくお願いします。えーと」
「美香です。今日はよろしくお願いします。」
「美香さんは、冒険者なの?」
「はい、まだ駆け出しですけど。」
「そうなの、よろしくね。今日は、お使いをお願いします。早速良いかしら?」
「はい、大丈夫です。」
「それじゃぁ、まずは、雑貨屋のファムハウスでアッシュリザードの爪3本と露天で構わないのでスラーパウダー100シリング、銅貨10枚以内でね。あと・・・・」
....
....
…
「何かスゲー大荷物になってない?」
雑貨屋で買ったアッシュリザードの爪は結構でかかった。
店員さんに聞いたら、適当に強度があって、
大きいので小型の肘宛や鎧の肩部分に使用されることが多いらしい。
鎧屋の使いですと言って、預かったコインを渡したら出してきてくれた。
アイテムボックスがなかったら、一回鎧屋まで運ばないと
次の買い物には行けないくらいだ。
「っていうよりリク、次どこだっけ?」
おい、美香、お前のお使いだろ!
「あぁ、次は、露店でスラーパウダー100シリングだって。」
「100シリングってどれくらいよ?」
たしかにこの世界の単位はわからない。というか興味がない。
「さぁなぁ、ゲームの単位でも重さとか長さはなぁ、わかんないや。」
「確かにね、アイテムボックス使えば大概持てそうだしね。」
「そういうこと、いそいで買いに行こうぜ、露天は、こっちかな?」
....
....
…
「ありがとうよ。また買っておくれよ。」
露天商のおばちゃんのダミ声に見送られて
俺たちは一旦鎧屋に戻るため商店街を目指す。
アイテムボックスには瓶に入ったスラーパウダーが一つ。
「さってっと、一旦鎧屋に戻ろうぜ。」
「うん、でも次の店って商店街にあるんじゃないの?」
そう、次の店は場所が不明だ。
食品の小売店らしく、店名がハイネストアーという。
ここでの買い物はアズキを700シリングと結構大量だ。
何に使うのかは不明だが、お使いには違いない。
「じゃぁ、商店街を探してから戻ろう。」
それが間違いだった。




