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鉄牢  作者: りょう
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クエストするの?

え~台風の影響で一日開けちゃいました。

すみませんでした。今回からお使いクエスト編です。


毎度おなじみ、サーバーアルタイルの始まりの街中央広場です。

「ん、で、連絡は来たのか?」

「それがまだなのよね。そろそろのはずなんだけど。」

状況を説明すると、昨日、露天街のカルナルに、

マルカン草を栽培するための農地を借りるための仲介を頼んだんだけど、

今日連絡が来るはずが、まだ来ておらず、かと言ってどこにも行けず、

美香と二人でぶらぶらしているという状態。

「時間つぶしにまた、露天でも回るか?」

「ん~それよりも、私、もっとこの街を歩いてみたいんだけど。」

「じゃぁ、お使いクエストでもやる?」

「何?それ」

「街の人たちの依頼を受けて、この街で色々なクエストをこなすってこと。

そんな時間をかけないで やれるものばかりだから、お手軽だし。」

鉄牢にも、一応お使いクエストっていうものは存在する。

主に、採取系や、討伐系、あとは依頼系だけど。

今回は依頼系のものを探す。

そのため、二人でギルドへと向かった。

冒険者ギルドは、露天街からも近い。レンガ作りの3階建て、

一見してビル?って感じの建物だが、冒険者ギルドの看板が正面にかかっているので

ここで間違いがない。並んでいるほかの建物が4階建てなので、

なんだかしょぼい印象がある。


「ふーん、ここが冒険者ギルドなんだ、なんだかちっさいんだね。」

「しょっぼいよな~。いつも悲しくなる。」

「中はいろ。」

「あぁ。」

なんかがっかりしたような美香の後について、一緒にギルドのドアを潜った。


ギルドの中は、整然としており、正面にカウンター、

3列になってプレイヤーが並んでいる。

「なんかイメージと違う。」

「あ~わかる、ここだけお役所みたいで、今っぽいよな。」

「うん、銀行とか?」

「まぁ、あの壁にかかっているのが依頼なんで、行ってみよう。」

他のプレイヤーが並んでいる列を避けながらカウンターに向かって右側の壁に向かう。

何人かのプレイヤーがやはり壁に向かって立っている。

俺たちも一緒に壁に向かい、密談モードに画面が切り替わる。

壁にはカラフルな紙がいろいろ貼ってあり、ボードによってクエストの種別が変えてある。

お目当ての依頼系は一番手前だった。

「いろいろ貼ってあるけど、どれかいいのあったかな?」

「どんなものがあるの?」

「え、カーソルを見たいところに合わせてFキーを押せばズームアップされるだろ?」

「へ~そうなんだぁ、でもめんどくさいから、教えて?」

あ~そういえば こいつは、そういう奴だった。

「ん、じゃぁ、お使いとかどうだ?雑貨屋さんの配達の手伝いだって。

条件は、鎧不可。作業着貸与、1件銀貨1枚。」

「なにそれ?安くない?」

「仕方ないだろ、お使いクエストはこんなもんだよ。討伐系でも銀貨5枚がいいとこだ」

「え~そんなものなの?」

「ゲーム内の貨幣価値なめんなよ。銀貨1枚約100円だぞ。ネットスーパーで買い物すると配達手数料200円くらい掛かるだろ?」

「リク、って変なこと知ってるよね。大体買い物なんて自分で行って買ってくるのが基本でしょ。あんたんち贅沢なんじゃない?」

「家のことはほっとけよ。俺が言いたいのはリアルでもそれくらいなんだから、

店と俺たちで折半すると取り分はそれくらいになるってことだよ。」

「そう言われると、そんなもんなんだぁって気がするわ。」

「じゃぁ、やってみるか?」

「うん。それでいい。」

そして、お使いクエストをすることが決まった。

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