冒険者の冒険する心は縛れないんです!キリッ
いつもありがとうございます。
「お前らみたいなやつが、こいつに関わるなんて、なんの冗談だ?
訳ありか?ついてこい」
不機嫌で威圧的な粗野な口調でオヤジは告げると、画面が俯瞰モードにかわり、
ちっこいオヤジが店の奥に向かって歩き始める。
俺は遅れないようにオヤジの後を追い、俺の後ろを美香がついてくる。
パカッ!突き当たりの店の戸棚が左右に割れて、オヤジはその奥に消えた。
へーあんな風になっているのか。妙に感心しながら俺も後を追う。
画面が暗転し、再び密談モードに戻る。
あ、あの時後を追わなければ、店の外に出れたんだ・・・。
もう遅い。
「ここなら多少の大声を出しても平気だ。安心しろ。」
いや、なんだか落ち着きませんが、部屋の中をスクロールで見回す。
部屋はそこかしこに作りかけの武器やら防具やらが散乱している。
どうやら店のバックヤードらしい。
変に凝っている。相変わらず余計なところにだけ力を注ぐゲームだ。
「じゃぁ、聞くが、こいつが何かお前ら分かっているか?」
「え、クロラーの糸ですよね。」
「フン、確かにクロラーの糸だ。じゃぁこの糸の使われ方を知っているか?」
なんだか小馬鹿にしているような口調だ。少し威圧感が緩んだ気がする。
「そんなの知ってたらあんたの店に持ち込まないわよ!」
短気な美香がいきなり喧嘩腰ってどうなん?
「さえずるな、人間族。お前ら冒険者は、いつも突飛なことをしでかしてくれる。
教えてやる。この糸はクロラーの糸だが、その中でも最高級品だ。
これだけの量があれば、売れば晶貨1枚はくらだない。」
「リク、晶貨って何?」
「ん~一枚で金貨20枚の価値がある貨幣だけど。」
「それって幾らくらいなの?」
「えっと、確か、20万円?」
「はぁ?20万円って何それ?」
「何ごちゃごちゃ言ってやがる。どうやって手に入れた?
これはお前らなんかの手に入るものじゃない。」
「え~と、拾ったんです。」
咄嗟に嘘を言いました。
「そうよ、拾ったのよ。ずっと遠くの森で。拾ったものを売りに来て悪い?」
「ほーこのレベルのクロラーの糸を、森で拾ったか。」
「落とした奴の死体は放置か?」
「死体なんてあるわけないでしょ。」
「はっきり言おう、誰を殺して奪った?」
「「は?」」
「お前らみたいなやつが、こいつに関わるなんて、なんの冗談だ?
訳ありか?ついてこい」
不機嫌で威圧的な粗野な口調でオヤジは告げると、画面が俯瞰モードにかわり、ちっこいオヤジが店の奥に向かって歩き始める。
俺は遅れないようにオヤジの後を追い、俺の後ろを美香がついてくる。
パカッ!突き当たりの店の戸棚が左右に割れて、オヤジはその奥に消えた。
へーあんな風になっているのか。妙に感心しながら俺も後を追う。
画面が暗転し、再び密談モードに戻る。
あ、あの時後を追わなければ、店の外に出れたんだ・・・。
もう遅い。
「ここなら多少の大声を出しても平気だ。安心しろ。」
いや、なんだか落ち着きませんが、部屋の中をスクロールで見回す。
部屋はそこかしこに作りかけの武器やら防具やらが散乱している。
どうやら店のバックヤードらしい。
変に凝っている。相変わらず余計なところにだけ力を注ぐゲームだ。
「じゃぁ、聞くが、こいつが何かお前ら分かっているか?」
「え、クロラーの糸ですよね。」
「フン、確かにクロラーの糸だ。じゃぁこの糸の使われ方を知っているか?」
なんだか小馬鹿にしているような口調だ。少し威圧感が緩んだ気がする。
「そんなの知ってたらあんたの店に持ち込まないわよ!」
短気な美香がいきなり喧嘩腰ってどうなん?
「さえずるな、人間族。お前ら冒険者は、いつも突飛なことをしでかしてくれる。教えてやる。この糸はクロラーの糸だが、その中でも最高級品だ。
これだけの量があれば、売れば晶貨1枚はくらだない。」
「リク、晶貨って何?」
「ん~一枚で金貨20枚の価値がある貨幣だけど。」
「それって幾らくらいなの?」
「えっと、確か、20万円?」
「はぁ?20万円って何それ?」
「何ごちゃごちゃ言ってやがる。どうやって手に入れた?
これはお前らなんかの手に入るものじゃない。」
「え~と、拾ったんです。」
咄嗟に嘘を言いました。
「そうよ、拾ったのよ。ずっと遠くの森で。拾ったものを売りに来て悪い?」
「ほーこのレベルのクロラーの糸を、森で拾ったか。」
「落とした奴の死体は放置か?」
「死体なんてあるわけないでしょ。」
「はっきり言おう、誰を殺して奪った?」
「「は?」」
険悪な威圧感が吹っ飛ぶような爆弾発言があって、
レッドプレイヤーの仲間入り?とか一瞬思っちゃいました。
なにやら、怪しげなフラグが立っているような気がします。
「逃げようとしても無駄だぞ、今衛兵を呼びに行った。」
「まって!なんで衛兵が来るの?私が持ち込んだそれはなんなの?答えて!」
なんかヤバイイベントの導入部 みたいだなぁ。
黙ってればいいかな?なんて考えてると、美香が叫んでいた。
「美香、冷静になれ。変なイベントフラグらしいな。」
「リクがこの店で買い取ってもらえって言うからこんなことになってるんでしょう!」
まぁ、その通りなんだけどね。
「ごちゃごちゃうるさい!そこの男、リクとか言ったな?」
「ええ、この店はいつも贔屓にさせてもらってる一介の冒険者だよ。」
「それは、いつもありがとう。と言いたいところだが、お前のような客は迷惑だ。」
「すっげーなその発言。もう二度とこねぇよ。帰るぞ美香。」
「帰さんと言ったろうが。衛兵が来る迄この部屋で待っていてもらうぞ。」
「なら教えろ!この糸はなんだ?高級品で人を殺すくらいの価値があることはわかった。だが俺たちが殺した証拠はないだろう。」
「それは、衛兵たちに言え。私は、この街アルセイルの商人として、疑わしい者を捉えたに過ぎん。」
「疑わしい?たかだか糸を持ち込んだだけだろう。」
「そうだ、しかしこの糸が王宮に飼われている貴重種
パールクロラーだけが作れる糸だとしたら話が変わってくる。」
「王宮?なんだかでかい話だな、おいオヤジ!、お前なんでこの糸がそのヘンテコ イモムシの糸だって知ってるんだ?」
勝ち誇ったようにオヤジがにやりと笑い、
「俺は若い頃王宮で防具職人をしていたんだ。
この糸で編んだ防具はあらゆる魔法を寄せ付けない。
特殊な製法でしか加工できない。究極の防具の素材だ。
その製法は秘匿され、唯一王宮の職人にだけ伝えられる。」
「お前は、その製法を身につけているのか?」
「いや、知らん。知っていたらのんきにこんなところで武器屋なんかやっていられん。だが、師匠に糸のみを見せていただいたことがある。
この糸と瓜二つ。軽く、火に強く、切れない。」
「あの、そんな素材だったら、加工なんてできないんじゃないのかしら?」
「そう、だから秘伝なんだ。そして、門外不出の素材を持っているお前たちは、一体何者だ?」
「冒険者だって言ってるだろうが!」
「そんなことは知っている!」
「なら、どう答えればいいんだよ!」
「あ~もう ぐっだぐだ。この糸ってそんなに凄いの?えいっ」
美香が突然クロラーの糸を伸ばし部屋の明かりに置かれているランプの傘をはずして糸を直接火に近づけた。
カチッ、シュボッ
「「あーっ」」
「なにっおじさん、これ!燃えるんだけど!」




