日記④ 19日目〜21日目
【19日目】
本星からの増援が到着。申請していた27体の生体兵器もようやく届いた。ゲリラ戦で損耗を受けた兵数も無事に補充された。これで我が中隊は、晴れて完全充足となった訳だ。
しかし第2、第3小隊の敗走に続けて、第1小隊の独断専行により、我が中隊の目標制圧は遅れに遅れている。モタモタしているとまた本部にせっつかれてしまう。下手をすると本部のさらに上、つまり統合司令部にまで目をつけられ、私の進退まで危うくなるだろう。この歳で左遷なんてされたらお先真っ暗だ。
私は全軍を率いて当面の目標であったポイント・シュテーデを攻略。隊としての面目は首の皮一枚で繋がった。
さらに、借りていた14体の生体兵器も耳を揃えて返却。その際、相手の部隊長から対ゲリラ戦の礼を言ってもらえた。我々の活躍を上にも報告してくれたらしい。ありがたい。これで貸し借りはチャラだ。
よく考えてみたら、テラに来てから問題が起きなかったのは今日が初めてだ。きっと今夜はいい夢が見られるぞ。
私のアニマもレインボーだ!!
【20日目】
何がレインボーだ畜生。昨日受領したはずの「アタッチメント」がどこにも見当たらないじゃないか。生体兵器用のシールドを本部に発注していたはずなのに…!
受領記録にはトゥランメの名前があった。奴を問い詰めると、「受け取ったのは受け取ったが、その後どうしたかは覚えていない」と抜かしやがった。お前が覚えていなかったら誰が覚えてるんだよ。
フラーの奴も、これみよがしに慌てふためくトゥランメを笑っていやがる。あいつの腰巾着の部下どもも一緒だ。そんな暇があったらアタッチメントを探してくれ。
しかもフラーの奴、「これで見つからなかったら、もう一度軍団長の顔を拝めそうですね」とニヤついていやがる。ナバトの顔はもう二度と見たくないんだ。そのフラグを早くしまってくれ。
【21日目】
昨日は柄にもなく取り乱した。
結論から言えば、アタッチメントは見つかった。朝から総動員で大規模な捜索を実施し(これが本当に前線部隊の姿か?)、弾薬庫の隅に置かれているシールド発生機を見つけたのだ。始末書にならなくて本当に良かった。
発見後、トゥランメからは誠心誠意の謝罪を受け取ったものの、そもそもシールドを受領し、どこに置いたかという報告を最初に聞きたかったものだ。
シールドは早速我が隊の生体兵器たちに装備してやった。これで敵の実弾兵器にも対応できるだろう。生体兵器が燃えるなどという失態はもう懲り懲りだ。
次回
ついに放たれる人類の切り札「核兵器」。
“無毛の猿ども”の捨て身の攻撃で味方の方面軍が次々と消滅する中、過去のやらかしが功を奏して、まさかの賛辞を得る中隊長。
しかし本部は大損害のしわ寄せを前線に押し付け、巧妙な言葉のすり替えを発動するのだった。




