↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイコン戦国志  作者: 小金沢
中国の章
PR
4/6

一五五一   大寧寺の変      (〇〇四)

~~~周防 大寧寺(だいねいじ)~~~



挿絵(By みてみん) 冷泉(れいぜい)隆豊(たかとよ)

「反乱した陶(すえ)隆房(たかふさ)と杉(すぎ)重矩(しげのり)の兵が間近に迫っている!

俺が足止めしている間に殿は早く逃げてくれ!」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)義隆(よしたか)

「あ、案ずることはないぞ冷泉よ。

わ、私には秘策があるのだ。す、陶など恐れるに足らん」



挿絵(By みてみん) 冷泉(れいぜい)隆豊(たかとよ)

「秘策だと? そんなものが本当に――」



挿絵(By みてみん) 杉(すぎ)重矩(しげのり)

「大内はここか!? 神妙に首を差し出しやがれ!」



挿絵(By みてみん) 冷泉(れいぜい)隆豊(たかとよ)

「くそっ! もう来やがったか!

俺は杉の兵を迎え撃つ。後は知らんぞ!」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)義隆(よしたか)

「だ、大丈夫だ。私には秘策がある。

陶ごときにやられるものか……」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)隆房(たかふさ)

「大内よ、年貢の納め時だ!」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)義隆(よしたか)

「き、来おったな謀叛人め!

ふ、ふはははは。だがお前ごときに殺される私ではない。

これを見よ!」



挿絵(By みてみん) 三条(さんじょう)公頼(きんより)

「ぐふふふふふ」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)隆房(たかふさ)

「…………はあ?」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)義隆(よしたか)

「こちらにおわすをどなたと心得る?

恐れ多くも先の左大臣、三条公頼卿にあらせられるぞ!」



挿絵(By みてみん) 三条(さんじょう)公頼(きんより)

「ぐふ! ぐふふふふふ!」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)義隆(よしたか)

「頭が高い! 控えおろう!」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)隆房(たかふさ)

「うるせえ」



挿絵(By みてみん) 三条(さんじょう)公頼(きんより)

「ぐふっ!?」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)義隆(よしたか)

「………………あ、あれ?」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)隆房(たかふさ)

「かわいそうに。

京からはるばるこんなとこまで連れてこられて、

盾代わりにもならなかったな」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)義隆(よしたか)

「な、なぜだ!?

朝廷への忠誠心が高いと噂のお前が、公卿を殺すわけが……」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)隆房(たかふさ)

「そんな噂は聞いたこともねえな。

第一、これから主君を殺そうという奴が、

公卿の一人や二人を殺すのを躊躇すると思ったか?」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)義隆(よしたか)

「ま、待て! 話せばわかる!

欲しいのは金か? それとも官位か?

そ、そうだ、次の左大臣にしてやろう。朝廷に掛け合ってやるぞ!」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)隆房(たかふさ)

「欲しいのはお前の首だ!」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)義隆(よしたか)

「ぎえええええっ!!」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)隆房(たかふさ)

「後は冷泉と相良か。

杉らは上手くやっただろうな……」



~~~周防 大寧寺 周辺~~~



挿絵(By みてみん) 冷泉(れいぜい)隆豊(たかとよ)

「謀叛人どもにやられる俺様と思うてか!」



挿絵(By みてみん) 杉(すぎ)重矩(しげのり)

「ぐわっ! く、くそ。冷泉め、さすがに手強い」



挿絵(By みてみん) 益田(ますだ)藤兼(ふじかね)

「まだ手こずっていたのか。

冷泉よ! すでに相良(さがら)武任(たけとう)の首は挙げた!

おとなしく軍門に下るがよい!」



挿絵(By みてみん) 冷泉(れいぜい)隆豊(たかとよ)

「お前らの次は大内家を傾けた相良を血祭りに上げるつもりだった。

手間が省けただけだ。

掛かってこい益田よ! お前と戦える日を待っていた!」



挿絵(By みてみん) 益田(ますだ)藤兼(ふじかね)

「おう、望むところだ!」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)隆房(たかふさ)

「待て待て藤兼!

大内は俺が殺した! もはや冷泉と戦う必要はない!」



挿絵(By みてみん) 冷泉(れいぜい)隆豊(たかとよ)

「む……その首は確かに大内殿の……。

かくなる上はお前らを死出の道連れにするまで!

行くぞ謀叛人どもっ!!」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)隆房(たかふさ)

「ちっ、往生際の悪い奴め。

用心棒として飼ってやろうかと思ったがもう容赦せん。

藤兼、杉、こいつを殺せば終わりだ。やるぞ!」



~~~周防 大内氏館(おおうちしやかた)~~~



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)晴英(はるひで)

「………………」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)隆房(たかふさ)

「ようこそお帰り下さいました、晴英様。

これよりは俺と藤兼の両名が、あなたを守り立てましょう」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)晴英(はるひで)

「う、うむ。よろしく頼むぞ……」



挿絵(By みてみん) 益田(ますだ)藤兼(ふじかね)

「晴英様はかつて義隆の養子であった方です。

他の者もすぐにあなたを大内家の後継者と認め、従うことでしょう」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)晴英(はるひで)

「あ、ああ」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)隆房(たかふさ)

「まだ不安がおありですかな? ならばこうしましょう。

俺は今より晴英様から一字いただき、晴賢(はるかた)と名乗ります。

大内家の筆頭家老である俺が支持を表明すれば、他の者も納得します」



挿絵(By みてみん) 大内(おおうち)晴英(はるひで)

「そ、そうか。ならばそうしてくれ」



挿絵(By みてみん) 益田(ますだ)藤兼(ふじかね)

「隆房、いや晴賢よ。

晴英様は九州からはるばる来たばかりでお疲れのようだ。

今日のところはこのくらいでお休みいただこう」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)晴賢(はるかた)

「これはご無礼をば。

――誰か、晴英様を寝所に案内せよ!」



挿絵(By みてみん) 益田(ますだ)藤兼(ふじかね)

「……子供の頃から気弱な方だったが、変わられていないようだ」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)晴賢(はるかた)

「フン、傀儡にするにはちょうどいいではないか」



挿絵(By みてみん) 益田(ますだ)藤兼(ふじかね)

「まあ、それはそうだが……。

そういえばさっき気になることを言っていたな。

なぜお前と俺の名だけを挙げ、杉をいれなかった?

冷泉を討ち取った際に負傷したが、杉は同志であろう」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)晴賢(はるかた)

「同志だと? 俺の命を狙う男が同志なものか」



挿絵(By みてみん) 益田(ますだ)藤兼(ふじかね)

「何の話だ?」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)晴賢(はるかた)

「殺した相良が、義隆に送った釈明状があるだろう。

そこに、杉が俺を殺すよう大内に上申していたと書かれていた」



挿絵(By みてみん) 益田(ますだ)藤兼(ふじかね)

「もともとお前と杉は犬猿の仲だったからな。

……杉も殺すつもりか?」



挿絵(By みてみん) 陶(すえ)晴賢(はるかた)

「当然だ! 義隆を討った今、生かしておく理由はない」



挿絵(By みてみん) 益田(ますだ)藤兼(ふじかね)

「………………」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。