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アイコン戦国志 作者:小金沢

中国の章

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一五五一   大寧寺の変      (〇〇四)

~~~周防 大寧寺だいねいじ~~~


挿絵(By みてみん) 冷泉れいぜい隆豊たかとよ
「反乱したすえ隆房たかふさすぎ重矩しげのりの兵が間近に迫っている!
俺が足止めしている間に殿は早く逃げてくれ!」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち義隆よしたか
「あ、案ずることはないぞ冷泉よ。
わ、私には秘策があるのだ。す、陶など恐れるに足らん」


挿絵(By みてみん) 冷泉れいぜい隆豊たかとよ
「秘策だと? そんなものが本当に――」


挿絵(By みてみん) すぎ重矩しげのり
「大内はここか!? 神妙に首を差し出しやがれ!」


挿絵(By みてみん) 冷泉れいぜい隆豊たかとよ
「くそっ! もう来やがったか!
俺は杉の兵を迎え撃つ。後は知らんぞ!」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち義隆よしたか
「だ、大丈夫だ。私には秘策がある。
陶ごときにやられるものか……」


挿絵(By みてみん) すえ隆房たかふさ
「大内よ、年貢の納め時だ!」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち義隆よしたか
「き、来おったな謀叛人め!
ふ、ふはははは。だがお前ごときに殺される私ではない。
これを見よ!」


挿絵(By みてみん) 三条さんじょう公頼きんより
「ぐふふふふふ」


挿絵(By みてみん) すえ隆房たかふさ
「…………はあ?」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち義隆よしたか
「こちらにおわすをどなたと心得る?
恐れ多くも先の左大臣、三条公頼卿にあらせられるぞ!」


挿絵(By みてみん) 三条さんじょう公頼きんより
「ぐふ! ぐふふふふふ!」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち義隆よしたか
「頭が高い! 控えおろう!」


挿絵(By みてみん) すえ隆房たかふさ
「うるせえ」


挿絵(By みてみん) 三条さんじょう公頼きんより
「ぐふっ!?」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち義隆よしたか
「………………あ、あれ?」


挿絵(By みてみん) すえ隆房たかふさ
「かわいそうに。
京からはるばるこんなとこまで連れてこられて、
盾代わりにもならなかったな」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち義隆よしたか
「な、なぜだ!?
朝廷への忠誠心が高いと噂のお前が、公卿を殺すわけが……」


挿絵(By みてみん) すえ隆房たかふさ
「そんな噂は聞いたこともねえな。
第一、これから主君を殺そうという奴が、
公卿の一人や二人を殺すのを躊躇すると思ったか?」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち義隆よしたか
「ま、待て! 話せばわかる!
欲しいのは金か? それとも官位か?
そ、そうだ、次の左大臣にしてやろう。朝廷に掛け合ってやるぞ!」


挿絵(By みてみん) すえ隆房たかふさ
「欲しいのはお前の首だ!」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち義隆よしたか
「ぎえええええっ!!」


挿絵(By みてみん) すえ隆房たかふさ
「後は冷泉と相良か。
杉らは上手くやっただろうな……」


~~~周防 大寧寺 周辺~~~


挿絵(By みてみん) 冷泉れいぜい隆豊たかとよ
「謀叛人どもにやられる俺様と思うてか!」


挿絵(By みてみん) すぎ重矩しげのり
「ぐわっ! く、くそ。冷泉め、さすがに手強い」


挿絵(By みてみん) 益田ますだ藤兼ふじかね
「まだ手こずっていたのか。
冷泉よ! すでに相良さがら武任たけとうの首は挙げた!
おとなしく軍門に下るがよい!」


挿絵(By みてみん) 冷泉れいぜい隆豊たかとよ
「お前らの次は大内家を傾けた相良を血祭りに上げるつもりだった。
手間が省けただけだ。
掛かってこい益田よ! お前と戦える日を待っていた!」


挿絵(By みてみん) 益田ますだ藤兼ふじかね
「おう、望むところだ!」


挿絵(By みてみん) すえ隆房たかふさ
「待て待て藤兼!
大内は俺が殺した! もはや冷泉と戦う必要はない!」


挿絵(By みてみん) 冷泉れいぜい隆豊たかとよ
「む……その首は確かに大内殿の……。
かくなる上はお前らを死出の道連れにするまで!
行くぞ謀叛人どもっ!!」


挿絵(By みてみん) すえ隆房たかふさ
「ちっ、往生際の悪い奴め。
用心棒として飼ってやろうかと思ったがもう容赦せん。
藤兼、杉、こいつを殺せば終わりだ。やるぞ!」


~~~周防 大内氏館おおうちしやかた~~~


挿絵(By みてみん) 大内おおうち晴英はるひで
「………………」


挿絵(By みてみん) すえ隆房たかふさ
「ようこそお帰り下さいました、晴英様。
これよりは俺と藤兼の両名が、あなたを守り立てましょう」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち晴英はるひで
「う、うむ。よろしく頼むぞ……」


挿絵(By みてみん) 益田ますだ藤兼ふじかね
「晴英様はかつて義隆の養子であった方です。
他の者もすぐにあなたを大内家の後継者と認め、従うことでしょう」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち晴英はるひで
「あ、ああ」


挿絵(By みてみん) すえ隆房たかふさ
「まだ不安がおありですかな? ならばこうしましょう。
俺は今より晴英様から一字いただき、晴賢はるかたと名乗ります。
大内家の筆頭家老である俺が支持を表明すれば、他の者も納得します」


挿絵(By みてみん) 大内おおうち晴英はるひで
「そ、そうか。ならばそうしてくれ」


挿絵(By みてみん) 益田ますだ藤兼ふじかね
「隆房、いや晴賢よ。
晴英様は九州からはるばる来たばかりでお疲れのようだ。
今日のところはこのくらいでお休みいただこう」


挿絵(By みてみん) すえ晴賢はるかた
「これはご無礼をば。
――誰か、晴英様を寝所に案内せよ!」


挿絵(By みてみん) 益田ますだ藤兼ふじかね
「……子供の頃から気弱な方だったが、変わられていないようだ」


挿絵(By みてみん) すえ晴賢はるかた
「フン、傀儡にするにはちょうどいいではないか」


挿絵(By みてみん) 益田ますだ藤兼ふじかね
「まあ、それはそうだが……。
そういえばさっき気になることを言っていたな。
なぜお前と俺の名だけを挙げ、杉をいれなかった?
冷泉を討ち取った際に負傷したが、杉は同志であろう」


挿絵(By みてみん) すえ晴賢はるかた
「同志だと? 俺の命を狙う男が同志なものか」


挿絵(By みてみん) 益田ますだ藤兼ふじかね
「何の話だ?」


挿絵(By みてみん) すえ晴賢はるかた
「殺した相良が、義隆に送った釈明状があるだろう。
そこに、杉が俺を殺すよう大内に上申していたと書かれていた」


挿絵(By みてみん) 益田ますだ藤兼ふじかね
「もともとお前と杉は犬猿の仲だったからな。
……杉も殺すつもりか?」


挿絵(By みてみん) すえ晴賢はるかた
「当然だ! 義隆を討った今、生かしておく理由はない」


挿絵(By みてみん) 益田ますだ藤兼ふじかね
「………………」

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