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094 獣人国十二神将

冒険者クラン『殲滅の旅団』の冒険者で狼獣人のロウガと商人で狸獣人のポンタを拘束した。


このまま、逃がすと獣人国最大の冒険者クランである殲滅の旅団を敵に回すそうだ。


敵に回しても問題無いと思うが、ハルカの仇がいる組織だ。


しょうが無いので、証拠隠滅するため皆殺しするしか無いかと思ってたら、『月白(げっぱく)の爪』の犬獣人ドルダがそれを止める。


「おいおい、幾ら何でもそれはやり過ぎじゃ無いか?」


「うるさい、此奴らの暴言を見逃してた癖に今更口出しするな。それから、当然皆殺しの対象にお前等も入ってるからな。」


「えっ。」


「当然だろ?証拠隠滅するんだから。

ユキ、拘束しといて。」

「承知しんした。」


ユキがドルガ達の後ろに現れる。急に後ろから声が聞こえて驚くドルガ達。


ユキは一瞬のうちにドルガ達の足を凍らせた。

「何だ、これは!」

「あ、歩けない。」

「う、動けない。」


ユキは炎の魔剣を抜刀しドルガの首に当てる。

「大人しくしてくんなまし。」


ロウガはポンタに声を掛ける。

「ポンタ、売り物で契約魔法の巻物があったよな!」


結局、契約魔法で『今回の事は漏らさない、もし漏らしたら死ぬ』契約を交わして解放する事にした。


俺はダルが介抱している獣人の子を指し示す。

「この子は貰っていく。文句は無いな!」


ポンタは渋々了承した。


「ペロ、ユキ、拘束を解いて。」


「分かったにゃ。」

ペロは冒険者達の拘束を解いて、俺の横に移動した。


「承知しんした。」

ユキも氷の魔法を解除した。


「さっさと消えろ!」

俺は叫び、ドルガ達が回復魔法でロウガ達を回復し、支えて馬車に連れて行くのを見守る。


完全には回復出来ないようで、ヨロヨロしながら歩いていた。


ーーーーーーーーーーーーーーー

魔法を使えない魔抜けの獣人の子。

猫獣人のキャル。

殺されそうだったらところを助けて保護した。


キャルの怯えた気持ちが落ち着いた頃、ダークエルフのダルアが抱いて撫で撫でしながら境遇を聞いた。


獣人は多産だ。

魔抜けの子の割合は人族と変わらないが、子供の人数が多い事からその数は多い。


その子達は、生まれた時から迫害を受ける。


兄弟姉妹から、両親から、その地域で、村で、町で、都市で、国で迫害される。


そんな中の1人キャル。


それを聞いてダルアは自分の境遇と重ねる。

「ダルはその子達を助けたい!」


「うん。助けよう。打倒魔法偏重社会の第一歩だ。」


「やったー!有難う、ショータ!」

泣きながら抱きつくダルア。


「ところで、獣人国十二神将って気になるな。どんな人達?」


キャルに獣人国十二神将の事を教えて貰った。


遙か昔、獅子王と共に獣人国を建国した十二の種族らしい。


現在は獣人国の貴族として政を担っている種族。


それぞれ族長は二つ名を持ち、権力と物理的な個人の力も強い。


鼠人族 族長は鉄鼠(てっそ)

牛人族 族長は牛鬼(ぎゅうき)

虎人族 族長は白虎(びゃっこ)

兎人族 族長は玉兎(ぎょくと)

竜人族 族長は青竜(せいりゅう)

蛇人族 族長は玄武(げんぶ)

馬人族 族長は天馬(てんま)

羊人族 族長は羵羊(ふんよう)

猿人族 族長は猿神(さるがみ)

鳥人族 族長は朱雀(すざく)

犬人族 族長は犬神(いぬがみ)

猪人族 族長は猪笹(いのささ)


干支(えと)だな。

竜や蛇は獣人じゃ無いだろう。

鳥も微妙だね。


と言うツッコミは置いておいて。

猫の王国の救国の七猫みたいな者か?

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