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080 雷の精霊と契約した

雷雲の中にに浮かぶ黒い影。

稲光のたびに見えるシルエット。

4本足のけもの


音より速い雷撃に反応出来ているのは、パズズだけだった。


パズズは次の攻撃を予想して躱してる様だ。俺達はドラムの後ろに隠れた。


全く反則の攻撃だ。光った時には既に雷撃が当たっている。

後から雷鳴が轟く。


パズズが躱した雷撃がドラムに当たって光り、大木に雷撃が当たると折れて倒れて燃える。


人が黒焦げになる雷撃だからね。

ドラムは平気みたいだけど、俺達に当たったら死ぬね。


エリは結界の盾で結界を張った。

結界の盾に雷撃が当たり光る。


「我ハ、魔神パズズダ!

雷撃ヲ止メヨ!」

パズズが叫ぶと雷鳴が鳴り止んだ。


雷雲が消えていき、雷雲からけものが現れる。


空に浮かぶ神獣。

顔は狒々《ひひ》。胴体は狸。

手足は虎。尻尾は蛇。

雷を身に纏う。


神獣は無言でパズズを見詰める。

パズズは神獣に呼びかける。


「都市ヲ襲ワナイ事ニシタ。

魔族ノクビキヲ断チ切ッテ、

我ハ、コノモノ達ト契約シタ。

精霊ノ泉ヲ出ル。

ヌエヨ、オ主モ自由ダ。」


「えっ、ヌエ!日本の妖怪じゃん。」

「ダルも知ってるよー。」


ヌエは細く高い声で話す。

「我、行先イキサキナシ。同行希望。」


パズズは俺を見た。

そりゃ勿論OKだよ。

俺は頷き応える。


「一緒に来てくれるのは嬉しいが、

その場合、一つお願いがある。

彼女と契約してくれ。」

掌を上に向けてエリを指し示す。


「了承。」

ヌエは契約を承諾した。


エリはヌエと精霊契約を行った。

「エリ、ヌエには名前はあるのかい?」


「そうじゃのぅ。ヌエは種族名だから、名前はあると思うのぅ。

ちょいと聞いてみるのじゃ。」


エリはヌエに名前を聞いた。

ワガ名前、雷夜(ライヤ)。」


「俺はショータだ、『ライヤ』か良い名前だね。宜しく。」


エリとペロ、ダルア、ドラムもそれぞれ名乗って自己紹介をした。


「ところで、パズズの名前を聞いなかったね。」

「我ハ、魔神パズズ。唯一無二ノ存在。所以ユエニ種族名ガ名前ダ。」


「成る程ね。でも言い難いから愛称を付けよう。」

俺は腕を組んで考える。


「バズにする。」

「呼びやすくて良いにゃ。」

「僕も良いと思うよ。」

「ダルも気に入ったなー。」

「決定じゃな。」

皆にも好評だった。


ドラムは無言だが、特に反対は無いらしい。

そしてライヤとバズも文句は無さそうなので、決定した。


「バズ、ライヤ以外で異世界から召喚された精霊は後何柱いるの?」

「2柱ダ。」


「その者達も本人が了承すれば、エリと契約して貰おう。」

「おお!それが良いのじゃ。」


「バズ、何処にいるか分かる?」

「恐ラク妖精ノ国ノ周辺ダと思ウ。」


「宿も引き払ったし、このまま妖精の国に向かおうか。」


「承知シタ。」

「分かったのじゃ。」

「行こうにゃ。」

「了解だよ。」


「ゴーゴー。」

ダリアは右拳を上げた。

ドラムとライヤも頷き賛同している。


「バズとライヤは人を乗せて走れるかい?」

「四ツ足デ進メバ可能ダ。」

「問題無。」


「じゃあ、俺とダルはドラムに乗って、エリはバズに乗って、ハルカがライヤに乗ろう。その方が速そうだ。」


「アタシはショータの影に潜むにゃ。」

「うん。そのつもりだったよ。」


俺達は妖精の国に向かった。


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