046 迷宮のボスはドラゴンだった
迷宮『猫の穴』地下95階ボス部屋。
俺はボスのリッチを一瞬で倒した。
恐らくは魔抜けで『気』を使う俺と相性が良かったのだろう。
鑑定でリッチを見てビックリした。
普通、物理も魔法も効かない相手なんてどうやって倒すの?って思う。
エリがビビるのも頷ける。
そう言えば、まだ敵が残ってるんだ。
ペロは次々とリビングアーマーから魔石を抜き取っていく。
エリは矢で、ハルカは風刃で確実にデュラハーンの核を壊して行く。
敵を殲滅した。
死骸をエリがアイテムバッグに収納した。
「全く、主様は規格外じゃのぅ。
リッチを瞬殺とはのぅ。最後にリッチが究極魔法を放とうとしてたじゃろ。肝が冷えたのじゃ。」
「俺と相性が良かったみたいだ。俺は魔抜けなので気配を消すと感知出来ない様だ。そして生命力吸収は物理でも魔法でも無いのが良かった。」
「主様はリッチの天敵だね。僕もビックリしたよ。」
「宝箱は何かにゃ?」
ペロが宝箱を開けていた。
全く、マイペースだな。
出て来たのは、黒い魔法のブーツで横に鳥の羽が付いている。
空歩のブーツ。
空歩と浮遊の魔法が使える。
魔抜けの俺には使えないのでエリに渡す。
その後、95階で昼食にした。
メニューはたこ焼き。
多分たこ?
たこ焼きの鉄板はアイアンゴーレムの素材でエリが錬金。
スキュラのタコ足を小さく乱切りにして入れた。
青のりと鰹節と紅ショウガが無いけどしょうが無い。
金串をエリに錬金で作って貰い、皆でひっくり返して楽しみました。
味も満足で大好評の昼食でした。
95階から100階まではリッチとデュラハーン、リビングアーマーが出現。
リッチは俺が瞬殺。
リビングアーマーはペロが瞬殺。
デュラハーンは皆で倒した。
そして100階のボス部屋に到着。
迷宮『猫の穴』のラスボスだ。
ボスは・・・。
ドラゴン!
首が長い大きな蜥蜴。
2本の角。
1対2枚の蝙蝠の様な翼。
長い大蛇の尻尾。
硬い鱗は物理攻撃を寄せ付けず、魔法も効かない。
鋭い爪と牙。
口から炎のブレスを吐く。
流石にドラゴンは1体のみ。
お供はいなかった。
エリ曰く。
「ドラゴンも全身が素材じゃ。
しかし、出現したら国をも滅ぼすと言われており、国を上げて倒す必要があるのじゃ。」
ハルカ曰く。
「ドラゴンの肉は超美味いらしいよ。ジュルっ。」
なんとかなるかなと思って。
「リッチと同じ作戦で行こう。皆は結界で待機。俺がドラゴンを倒す。」
「ちょっと待つのじゃ!」
エリが俺の手を掴む。
「1日くれ、準備をしたいのじゃ。」
エリが必死にお願いしてきたので、許可しました。
「ドラゴンは空を飛ぶのじゃ。恐らく効果のある攻撃を出来るのは主様だけ、主様も飛べ無いと近付く事すら出来ないじゃろう。」
「俺は飛べないよ。」
「ハルカが抱えて飛べ無いかのぅ。」
「そんなこと出来るの?」
「僕は飛べると思うよ。レベルアップしたし、重くてもきっと大丈夫。」
「主様とハルカは二人で飛行時の連携を練習してて欲しいのじゃ。その間に妾が準備をする。」
「分かった。」
「アタシは何かあるかにゃ?」
「飛行してる俺の影に入って3人で連携の練習にしよう。」
「分かったにゃ。」
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