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035 牙弾を編み出した

チュン、チュン、チュン。

新しい朝が来た。

希望の朝だ。


チュン、チュンは朝のイメージです。迷宮に小鳥はいません。


此処は迷宮『猫の穴』地下31階。


テントから出て、マジックバッグから出した樽のお湯で顔を洗う。


見張りをしていたエリが俺に気付くと、近づいて来た。

「お早う。」

「お早うなのじゃ。」


「野営中にシャワー浴びたいよね。」

「それは、浴びたいのじゃ。」


「魔道具で何とかならない?

顔も洗えるしね。」


「ふむぅ。なる程のぅ。そんな発想は無かったのじゃ。少し汗臭くても我慢して早く拠点に帰りたいと思ってたのじゃ。」


「あると便利だよね。」


「そうじゃのぅ。今日の見張りの時に作ろうかのぅ。ところで昨日言われた携帯コンロと結界の魔道具は作っておいたのじゃ。」


「え!本当?」


「本当じゃ。見張りの間は魔力探知だけしてれば良いから割と暇だし、魔物の素材と魔石は沢山あるからのぅ。

ほら、これじゃ。」


携帯コンロと結界の魔道具が作られていた。


「すげぇ!有難う!」

マジ尊敬します。凄いじゃない。


「それほどでもないのじゃ。」

エリはまんざらでもない様子で照れていた。


ハルカもやって来て携帯コンロを絶賛していた。


早速ハルカは携帯コンロを使いステュムパリデスの卵を茹で卵にして、卵サンドを作る。

それと鳥ガラの卵スープが朝食だ。


マヨネーズもどきも森で狩猟生活してた時に作ってるので、卵サンドもバッチリだ。


マヨネーズをハルカに渡す。

ハルカはマヨネーズをちょっと舐めて驚いた。

「僕はこんな調味料初めてだよ!凄い調味料だ。後でレシピ教えてね。」


ステュムパリデスの卵は濃厚で癖になる美味しさ、マヨネーズの味も加わり最高の味で皆おかわりをしたがった。


「僕は足りると思ったんだけどね。次は大量に作ろう。スープはおかわりあるよ。」


「残念なのにゃぁ。」

「迷宮を出たらステュムパリデス狩りは必須じゃな。」


その後、迷宮攻略に戻る。


31階以降の魔物にはドングリの指弾は殆ど効かなかった。


小石の指弾を放つが瞬殺は出来ない。

魔弾だと素材を傷付ける可能性があるからなぁ。


ハルカの風の刃とエリの矢で瞬殺してるので、昨日と同じペースで狩りは進んでいるが・・・。


シャルさんに頼んでいる。鉄の玉が早く出来ないかなぁ。


どうしよう?


硬くて尖ってて小さいものがいいな。


何か良いのがないかなぁ?

と考えていたら、閃きました。


良いのがあるじゃん。


魔物の牙だ。


素材用に取っていた、サテュロスの死骸から牙を採取して試してみました。


刺さる刺さる。


良い具合に瞬殺出来る。


今晩見張りの時に牙を全部外そう。


エリに聞いたら矢尻にする事もあるそうだ。


牙用に死骸は全部アイテムバッグに収納だな。


その後、牙を傷付けないようにエリとハルカに瞬殺して貰い死骸も回収して進んでいった。


ドングリと石の指弾と区別を付ける為、これを『牙弾』と呼ぼう。

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