表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復讐の異世界転生者 ~魔法適性ゼロの『魔抜け』、前世の知識と『気功』を極めて魔法至上主義を粉砕する~  作者: ボルトコボルト


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/267

029 『暴かれた真実と、復讐の誓い』~王家が仕組んだ虐殺の宴。俺たちは国を敵に回してでも、彼女の涙を拭う。~

 探索者が、震える声で語り始めた事実はあまりに衝撃的だった。


 「……Cランクパーティ『極炎の宴』のメンバーから直接聞いた話だ。『闇猫』は……国王にとって不都合な秘密を知ったらしい。その口封じのために、王国騎士隊長『土猫』と冒険者ギルド長『水猫』が、『極炎の宴』のリーダー『炎猫』に殺害を依頼したんだ」


 「国王の……命令……?」

 ペロの瞳から光が消える。


 「そうだ。村を襲ったのはゴブリンの群れだが、それは人為的に誘導されたものだ。逃げ場を失った村を焼き払い、生存者が出たとしても、討伐の名目で駆けつけた王国騎士隊が抹殺する手筈だったと……」


 「父さんと母さんと、村のみんなを……王様が……!?」


 俺は怒りのあまり、抑え込んでいた『気』を放出してしまった。小部屋全体が圧迫感に包まれ、探索者の男は呼吸すらままならず、ガクガクと震え出す。


 「主様、やりすぎじゃ。これでは何も聞き出せん」

 エリの冷静な指摘で、俺は威圧を止めた。男は大きく息を吸い込み、ヒューヒューと喉を鳴らした。


 「そ、その……『極炎の宴』にいる探索者は、俺の兄なんです……。どうか、もし復讐するにしても、兄だけは見逃してくれないか……」


 「……おい。ペロは両親を奪われてるんだぞ。その命乞いを聞く義理があるのか?」

 俺が冷たく突き放すと、男は顔面蒼白になった。


 ペロはゆっくりと顔を上げ、低い声で言った。

 「……約束はできないけど、考慮はするにゃ」


 「……ここで『考慮しない』と言えば、俺たちの情報をすぐさま『極炎の宴』に流すだろう。そうなれば、此奴らをここで殺すしかなくなるのじゃ」

 エリの言葉は残酷な正論だった。俺は男たちを見据える。


 「……良し。今回のことは特別に見逃してやる。だが、この迷宮での出来事は他言無用だ。誰にも言うな。例え親兄弟にもな」

 冒険者たちは、命拾いしたことに涙を流しながら部屋から逃げ出した。


 彼らがいなくなると、俺は静かにエリに問いかけた。

 「エリ、まずは裏を取りたい。何か手立てはあるか?」


 「情報屋じゃな。この王都で一番の凄腕なら、金さえ積めば真実を暴けるはずじゃ」


 「さすがだな。『疾風』の異名は伊達じゃない」

 「……その二つ名で呼ぶのはやめてくれと言ったじゃろ。エリと呼べと言っておる」


 「分かった、分かったよ。じゃあ俺のことも『ショータ』で頼む」


 「それは断固拒否するのじゃ」

 なぜそこだけ頑固なのか。俺は苦笑しつつ、ペロに向き直った。


 「ペロ。この件は裏を取ってから動く。当然、全員で全力でお前の力になる。ちょっと待ってくれ」


 「……うん。ありがとうにゃ」

 ペロは俺の胸に飛び込み、激しく泣き崩れた。俺は彼女の背中に手を回し、そっと抱きしめる。


 もしこの探索者の話が事実なら、相手は国そのものだ。だが、それでも構わない。俺の『気』が許す限り、この国の支配層だろうが何だろうが、踏み潰してやる。


 俺の肩越しに、エリとハルカが何とも言えないジト目でその光景を見ていたが、今は無視することにした。今は、この泣いている少女の復讐が最優先だ。

いつも読んでいただきありがとうございます。


ブックマークをしていただいた方、

評価ポイントを登録していただいた方、

ありがとうございました!


まだ『ブックマークの登録』、

『評価の登録』をしていない方、

気が向いたら登録していただくと

励みになります。


評価の登録をしていただける方は

下段ポイント評価を選択後、

ポイントを選んで

「評価する」ボタンを

押してください。


宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] うーん、前の冒険者三人は強盗目的だからって理由もあったんでしょうけど、サラッと殺しておいて、今回の冒険者組を見逃す意味が分からないなぁ……。 しかも情報を流したら許さないが、特別に見…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ