表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復讐の異世界転生者 ~魔法適性ゼロの『魔抜け』、前世の知識と『気功』を極めて魔法至上主義を粉砕する~  作者: ボルトコボルト


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

28/267

028 『底辺の嘲笑、頂点の威光』~霧散する傲慢。暴かれた過去と、父を亡き者にした『極炎の宴』の影。~

 迷宮の小部屋は、一瞬にして死の気配と、それ以上の絶望で満たされた。


 魔法使いが放った火弾は、ハルカが何気なく展開した『無詠唱の風障壁』に阻まれ、霧のように飛散する。


「な……無詠唱で風魔法だと……!?」

 魔法使いが狼狽える隙など、俺たちには必要ない。


 次に響いたのは、弓の弦を弾く鋭い音だった。

 エリが番えた矢が、一瞬の刹那に弓使いの右腕を貫く。次いで左手、両足……。

 いつ矢を番えたのか、いつ放ったのか。視認すら許さぬ神速。


 弓使いが痛みで絶叫し、その場に崩れ落ちる。

 「いつ……いつの間に……」


 回復師が呆然と呟く。彼らにとって、それはまさに神技だった。


 「……いつ矢を放ったのか、じゃと? 妾の矢を見切れるとでも思ったか。『疾風』の名を騙る相手に失礼じゃぞ」

 エリの冷徹な声が響く。


 同時に、ハルカが天井近くを舞い踊る。

「僕の番だね。風の刃……散れ!」


 無数の風の刃が魔法使いを襲い、逃げ場を完全に奪う。

 全身を浅く切り刻まれ、鮮血を撒き散らして魔法使いが倒れた。


 回復師は仲間の惨状を前に、膝を折って震えることしかできない。


 「空から……無限の風の刃……まさか、お前は……!?」

 探索者が恐怖に駆られ、迷宮の出口へ向かって走り出す。


「聞いてねえよ! 『疾風』と『風刃』相手に喧嘩なんてできるか!」

 だが、彼が扉に手をかけることはなかった。


 闇の中から伸びた黒い触手が、探索者の首を容赦なく締め上げる。影移動を終えたペロだ。

 「……逃がさないにゃ」


 ペロが探索者の襟元を掴み上げ、激しく揺さぶる。探索者は恐怖で目を見開き、ペロを見て戦慄した。


 「影移動……そして闇の触手……。黒猫の闇魔法使い……まさか、『闇猫』!? ……だが、確か『極炎の宴』の策略で死んだはずでは……!」

 その言葉に、ペロの瞳から色が消えた。


「……聞き捨てならないにゃ。今、『闇猫』って言ったかにゃ? ……父さんの二つ名にゃ。策略で死んだって、どういうことにゃ!」

 ペロが探索者を激しく問い詰める。あまりの剣幕に相手が失神しそうになったところで、俺は声をかけた。


 「ペロ、そいつは気絶してる。一旦落ち着け」

 「……え。本当にゃ。」

 戦意を喪失し、土下座をして震える6人の冒険者たち。


 俺たちは彼らを拘束し、治療を施した。情報を吐かせるためだ。


 「さて、確認させてもらう。……俺たちが『疾風』『風刃』、そして『闇猫』の子供たちだと知っての狼藉か?」


 剣士が顔を青くして答える。

「……いえ、ただの成り上がりだと思って……。本当に申し訳ありませんでした」


 「ふん。廃業したと聞いていたが、生きていたのか……」


 「そんなことより」

 俺は冷徹に眼下の男たちを見下ろした。エリが横から冷たい声で追い打ちをかける。


 「主様を怒らせると頭が破裂するのじゃ。大人しく言うことを聞いたほうが身のためじゃぞ?」


 「ひ、ひぃぃ……っ!」

 剣士が絶句する。


 俺は一歩近づき、逃げ場のない視線を彼らに浴びせた。

 「さて、『極炎の宴』について知っていることをすべて話してもらおうか。ペロの父さんの死の真相と……俺たちの敵についてな」

いつも読んでいただきありがとうございます。


ブックマークをしていただいた方、

評価ポイントを登録していただいた方、

ありがとうございました!


まだ『ブックマークの登録』、

『評価の登録』をしていない方、

気が向いたら登録していただくと

励みになります。


評価の登録をしていただける方は

下段ポイント評価を選択後、

ポイントを選んで

「評価する」ボタンを

押してください。


宜しくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ