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023 欠損再生できた

奴隷商に紹介されたDランク以上の冒険者である奴隷5人は一度下がった。


ペロが俺の方を見た。

「どうするにゃ?」


「そうだな。決める前に試してみたい事がある。」


奴隷商をみてお願いする。

「エルフの女性をもう一度連れてきて貰えませんか?」


「承知しました。」

奴隷商は再度奥の部屋から、車イスを押してエルフの女性を連れてきた。


「これから見る事は他言無用でお願いします。」


シャルさんと奴隷商はうなずく。


俺は初めにエルフの顔に触れて、気を火傷の跡と刀傷に込める。


エルフに優しく温かい気が流れる。

彼女は俺をじっと見つめていた。


顎の部分の火傷と刀傷が無くなり綺麗な肌に戻っていた。


うん。火傷と刀傷は治せるな。


シャルさんと奴隷商は驚愕の表情を浮かべるが、敢えて口に出さず無言で見守る。


ペロはお構いなしに声に出した。

「ショータ!どういう事にゃ?過去の傷は上級の回復魔法じゃにゃいと治らないにゃ。魔法を発動しにゃいのに傷が治るにゃんて!信じられにゃい。それに全部治さにゃいのは何故にゃ。」


「はは、スキルについてはここでは秘密だ。」

「あっ!ごめんにゃ。」


「一部だけ治した理由は顔だけ全て戻ると辛い事がまた始まる可能性があるからだよ。」

「そうだにゃ。また貴族の性奴隷にされるにゃ!」


ペロを向いて人差し指を口に当てる。


「エルフさんの前でそんなこと露骨に声に出しちゃダメだよ。」

耳元で小声でペロに注意した。


「あぁ。ごめんにゃ。」

ペロは申し訳無さそうにして下を向く。


次にエルフの左足首に巻かれた包帯を外し、足首に気を込める。


少しづつ足首の先が作られていく。


シャルさんと奴隷商、ペロ、エルフ、みんなが驚愕の表情。


「欠損再生にゃ。」

ペロがぼそっと声に出す。


左足の半分が出来上がったところで止める。


「え!」

エルフが悲しそうに懇願する目で俺を見つめ続ける。


「この場所で今出来るのはこれが限界なんだ。」

俺は優しくエルフに説明した。


これでエルフの両手両足とハーピーの翼が回復出来る事が分かった。


かなりの量の気の力が必要だ。


大自然の中で、出来れば魔物達の気を奪いながら回復した方がいいかもね。


欠損部位の再生はこの世界では聖女の神聖魔法でのみ可能と言われている。


こんな事が出来るとばれた日には、面倒な事になるだろう。


俺は奴隷商に振り向き、

「エルフとハーピーの彼女達を買います。」と言った。


「承知しました。エルフの名前はエリ、ハーピーの名前はハルカと言います。宜しくお願いします。」


奴隷商に俺とエリ、ハルカの奴隷契約魔法を掛けて貰い、二人は俺の奴隷となった。


二人に服と武器、防具を買い。

エリには精霊の腕輪を買って与えた。

そして迷宮の地図も買った。

迷宮の地図は50階までしか無いらしい。


迷宮に行く準備をしていたら、シャルさんからアドバイスを受けた。


「冒険者の間では常識にゃのですが、パーティー契約の魔法をした方が良いですにゃ。」


「パーティー契約?」


「魔物を倒した時、パーティー全員の経験になるにゃ。」


「え!森で俺とペロの2人で狩りをしてたけど、俺が魔物を倒しても、ペロのレベルが上がったよ。」


「恐らく自然にパーティー契約していたのでしょうにゃ。凄く仲間として信頼し合ってたのにゃ。」


ペロは頬を赤らめる。

「照れるにゃ。」


「良し、皆パーティーになろう。」


俺とペロ、エリ、ハルカは、ニャルマル商会の魔法使いにパーティー契約の魔法をかけて貰った。

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