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021 迷宮に入る方法

迷宮『猫の穴』に行ったけど、Dランクの冒険者か領主の許可がないと入れないって入場を断られた。


その上、俺が知らない狐目の男に因縁を付けられると、ペロが怒り危うく殺傷沙汰になりそうだった。


迷宮からの帰り道、ペロが申し訳無さそうに言った。


「ごめんにゃ。アタシが迷宮に誘ったばっかりにショータに不快な思いをさせてしまったにゃ。迷宮にも入れないにゃんて知らなかったにゃ。」


「いいよ。気にして無い。魔抜けに付いてはいつもの事さ。迷宮は知らなかった事だし、まだ入れないと決まった訳でも無いよ。」


「魔抜けの件があるから、鑑定防止の魔道具を手に入れたかったんだにゃ。」


「そうだよ。初級鑑定魔法は使える人も多いので、鑑定防止出来ないと面倒だからね。」


「そうにゃ。それは実感したにゃ。」


「取り敢えず、ニャルマル商会に行って、迷宮に入る手がないか聞いてみよう。」


「うん。申し訳にゃいが、アタシは冒険者登録するつもりはにゃい。村を見捨てた冒険者ギルドは大嫌いにゃ。」


「うん。それは理解してるよ。

冒険者登録してなんて頼まないから安心して。」



俺とペロは今日再びニャルマル商会にやって来て、シャルさんに面会した。


ニャルマル商会応接室。

シャルさんは快く相談に乗ってくれた。


「それで、猫の穴に入りたいのですねにゃ。」


ペロは今回は積極的に話す。

「ショータは冒険者登録出来にゃいし、アタシも冒険者登録するつもりはにゃいにゃ。領主の許可貰えにゃいかにゃ。」


「領主の許可は難しいですにゃ。

ショータ様の素性を明らかにしてお願いしても、お金を使っても実績がにゃいので、許可は貰えないでしょうにゃ。」


「そうすると迷宮に入れにゃいのか?」


「入る方法はありますにゃ。」


「お!本当ですか?」

俺は迷宮に入る方法が思い付かなかったので、驚き大声を出してしまった。


シャルさんは優しく微笑んで応える。

「本当ですにゃ。」


「それは、どんな方法ですか?」


「冒険者じゃ無くても、領主の許可が無くても、迷宮に入れる人がいますにゃ。」


「え!そんな人いるんですか?」


ペロは何か気付いた様だ。

「ポーターにゃ!」


「そう、冒険者に雇われて、迷宮で荷物を運ぶポーターですにゃ。」


「でも、冒険者に雇われるのは不安にゃ。」

「そうだね。揉め事になりそうだ。」


「ショータ様が冒険者の奴隷を買って主人とにゃり、自分をポーターとして雇われた事にすれば良いのですにゃ。」


「なる程。でも、都合の良いDランク以上の冒険者の奴隷っていますか?」


「いますにゃ。ニャルマル商会は、猫の王国で発祥ですが、今や色々な国に支店がある総合商会ですにゃ。

勿論、奴隷商もありますにゃ。」

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