第八十八話 大事にします
天気は晴れ、時刻はお昼前。
街道の両脇には背の高い麦畑が広がり、風が通るたびに緑の穂がさわさわと波のように揺れていく。
空はよく晴れていて、雲は千切れたパンのように小さく浮かんでいるだけだった。
潤平はスミレが手綱を握る馬車に乗り、御者の彼女の隣で気持ちいい風を全身で感じていた。
車輪が石を跳ねるたびにガタンと音を立て、その振動がお尻から背中へと伝わってくる。
絶好の出力媒体の完成日和だと言えるだろう。
「待ちきれない様子ですね、潤平様」
潤平が体を横に揺らしながら、楽しそうにしているのを見て、隣のスミレは思わず声を掛ける。
「いや~、早く自分だけの出力媒体を手にしたいですよ!」
「私も思い出すなぁ、初めて自分だけの出力媒体を貰った時の事」
スミレはそう言うと、手綱を握ったまま少し遠い目をした。
その時のスミレの言動と顔はとても幼く見え、彼女が年相応の女の子なのだと思い出した。
「スミレさんは、やっぱり寝るときも離さなかった感じですか?」
「ふふっ、潤平さんまた私の事をさん付けで呼んでますよ」
「あっ、そうですねっ、どうしてもそう呼んじゃうんですよね……」
「確かに、いきなり呼び方を変えろと言われても、すぐに慣れるのは無理ですよね」
面白かったのか手綱を握りながら笑うスミレの横顔が、木漏れ日のような陽射しに照らされて、とても可愛く見えた。
はあ~っ、やっぱりスミレさんの笑顔は癒されるな~。
可愛いし、スミレさんの笑顔は俺にとって回復魔法と同じぐらいの効力があるよ。
「それにしても、突然の提案でしたね」
「…………そうっすね、あの時は俺もびっくりしましたよ」
二人は昨日の夕食の後の事を思い出す。
薄暗い食堂には、燭台の火だけがゆらゆらと揺れていた。
酒を飲んで酔っ払ったピー男爵とミオリは、頬を赤くしながら、潤平にある質問をする。
「……そう言えばにゃ~、潤平はいつまで僕の事を男爵呼びするのにゃ~?」
「……確かに言われてみれば、潤平君ってピー君の事いつも男爵呼びしてるよね」
急に二人に見詰められ、しかも唐突に斜め上の事を言われて、潤平は食後の甘い物を食べていたのに、その手が止まってしまう。
串の先に刺した食後の甘味が、行き場を失って皿の上に戻された。
「…………急にどうしたのさ」
「……いや~、気になってにゃ~。別に律儀に男爵呼びをする必要はないのに、ずっとそう呼んでいるから気になってにゃ~」
「……まあ、何となくってゆーか、言い直す暇を見失ったとゆうか……、まあ言い時を見失ったんだよ……」
「…………てゆーかさぁ、ピー君だけじゃなくてさぁ、ルリちゃんやフミちゃん達もさん付けで呼んでいるよね? それは何でなのさ」
「……えっと、雇い主と雇われの関係だから……」
「でもさぁっ、フミちゃん達は違うじゃんっ、何でなのさぁっ」
「確かにそうなのにゃー、何でさん付けで呼んでいるのにゃー」
そこまで言うと、ミオリは椅子をきしませながら、急に潤平との距離を近付ける。
お酒の匂いと女の人の匂いが潤平の鼻に漂ってくる。
「試しにさぁ、皆のことさん付けで呼ぶの止めてみたら?」
「…………は?」
ミオリのとんでもない提案を聞いて、ピー男爵も乗り気になる。
尻尾がぴんと立って、機嫌の良さを主張していた。
「そうだにゃ! それがいいのにゃ! 僕のことも皆のことももっと気安く呼んでいいのにゃ!」
「そうだよ! それがいいよ! 潤平君っそうしよう!」
酔っ払い特有の勝手に提案して、勝手に結論付ける空気感に潤平はイラッとする。
「…………何でさ、ピー男爵の事は別に構わないけど、他の人は駄目だろ、てゆーか皆って言ったらタマヨさんもミオリさんも呼び捨てにする事になるじゃんか」
「……私は別に構いませんよ?」
ルリは少し身を捩りながら、ミオリの提案に乗る。長い髪が肩からさらりと流れて、燭台の光を弾いた。
「………………えっ?」
「………………おっ?」
「………………にゃ?」
「私も別に構わないわよ?」
そこに何故かタマヨも乗っかってきた。
「………………何で?」
「………………ほう?」
「………………にゃあ」
「……私達も別に構いませんが」
「……はい」
「ですね」
フミとスミレとヨリもその提案に乗っかる。テーブルの向こうで、いつも表情の薄いフミがわずかに口角を上げたのを、潤平は見逃さなかった。
「……いやっいやっいやっ、百歩譲ってピー男爵は別にいいですけど、ルリさん達は違うじゃないですかっ。それにタマヨさんとミオリさんは年上ですし、てゆーかそんな事を言ったらフミさんも、ピー男爵も年上じゃないですかっ!」
「いやぁ、別に僕は気にしないのにゃ」
「私は普段は年下に呼ばせはしないけど、潤平君だったら別に良いよ?」
「何でっ!? そんなに呼び方って気にすること!?」
「…………潤平様はどこか私や他の人達と、一線を引いている気がします」
ルリの声が、それまでの明るい調子から一段落ちる。食堂を包んでいた笑い声が、その一言でふっと静かになった。
「…………えっ?」
突然のルリの言葉に潤平は動きを止める。
「……最初に会った時からどこか私達とは距離を取った言い方をするじゃないですか。私はそれが悲しいですし傷付きます。もっと潤平様とは気楽に接したいですし、仲良くなりたいです」
「……そうね、潤平君はどこか私達と距離を置こうとしてるわね。助けてもくれるし力にもなってくれるけど、どこか一線を引いているわね。それが無意識の内になのかは分からないけど」
タマヨとルリの姉妹に言われて、潤平は自分がそんな事をしていたのかと考え直してしまう。
燭台の火が、二人の柔らかい表情を静かに照らしていた。
「…………俺ってそんな感じ何ですか?」
「別に悪いわけではないですが、私はもっと潤平さんと距離を縮めたいです」
「そうね、食客として招いているのですから、もっと距離が近くても良いわよね」
タマヨとルリは、柔和な顔を潤平に向けてくる。
潤平は二人の顔を見て、体から力が抜けてしまう。
「てことで、潤平君は私達をもっと気楽に呼んで良いからさっ、試しにさ今ルリちゃんを名前で呼んであげなよっ」
「その次は僕なのにゃっ、僕は男爵を取っ払ってピー君呼びでいいのにゃっ」
ミオリとピー男爵の二人が馴れ馴れしく潤平の肩に組んでくる。
「どうしてもって言うならさ、私とタマヨはちゃん付けでもいいよ?」
「…………ぐぐっ」
「ほら早くするのにゃっ」
「…………ぐぐぐっ」
こんな時二人を止めてくれるタマヨさんだが、今日はお酒が回って気分が良いのか、ニコニコして何も言ってくれない。
逃げ場が無くなった潤平は、息を吐いて覚悟を決めた。
ルリの方に向くと彼女の目を捕らえる。蝋燭の火が揺れて、彼女の瞳の中で小さく震えた。
「……ル、ル、ルリ…………」
恥ずかしいっ…………!
何だこれっ……! 何でこんな事をしてるんだ俺はっ……!
ぐぁーっ!! 体がムズムズするっ!
「…………もう一回呼んで貰ってもいいですか?」
まさかのお代わりっっ!?!?
ここに来てまさかのお代わりですかっ!?
何でっ!? どうして!?
「……ル、ルリ……」
「……はい」
ルリは潤平に呼ばれた自分の名前を、深く瞑目して抱き締めるように大切に噛みしめていた。
今まで自分の名前を何度も呼ばれてきたが、父や姉に呼ばれるのとはまた違った気持ちを抱く。
うえーんっ…………!!
誰か助けてよ~~っ!
何でこうなるのさ~っ!
潤平が心の中で泣いていると、見ていて面白かったのかタマヨとミオリも乗り気になる。
結局タマヨとミオリも一度は名前で呼んで、どうしても潤平が耐えられなかったので、二人はちゃん付けで呼ぶこととなった。
そしてフミ達もひとしきり名前で呼び、スミレに至っては何故か自分の名前を呼ばれた時、感動して少し涙ぐんでいた。
因みにピー男爵の事は、結局ピー男爵呼びに決定した。
さっきまでの話はどこ行ったん?
って事があったわけですぜっ。
いや本当に疲れたし恥ずかしいし、何の罰ゲームだよって思ったけど、後になって思えば皆嬉しそうにしてたから別にいいかな、何て思ってきたり。
だって、ルリさんやスミレさんだけではなく、フミさんまで嬉しそうな顔をするんだもん。
普段無表情フミさんがあんな顔をしてくれたら、嫌だった何て言ったら嘘になるでしょうが。
「はいっ、到着しました」
昨日の恥ずかしい出来事を思い出している内に、いつの間にかかなり馬車は進んでいたらしい。
石畳の道の先に、大きな木製の看板が見えてくる。
看板には鍬と剣が交差する印が彫られ、その下にテッケツの店構えがあった。
表の壁には無数の工具が吊るされ、風に軽く揺れて小さな音を立てている。
「ありがとうございます」
全員が降りたのを見計らってスミレは馬車を消す。
店内に入ると、木の削りかすと油の混ざった匂いがふわりと鼻をくすぐった。
棚には未完成の武具がずらりと並び、奥の作業場からは金属を打つ音が絶え間なく響いている。
従業員の一人が気付いて、奥から違う従業員の人を呼んでくる。
彼等は潤平達を、快く迎え入れてくれて途中で通り掛かった工房の中の職人さんも、笑顔で迎え入れてくれた。
「おおっ! 潤平殿っ良く来てくれました!」
案内された小さな応接間には、机の上に一本の蝋燭が灯っていて、部屋の隅には削られたばかりの木の香りが残っていた。
しばらく経つと、笑顔のテッケツさんが部屋に入ってきた。その手には布に包まれた何かを抱えている。
テッケツはそれを机の上に大事そうに置くと、とても機嫌が良いのか、訪れたルリ達と挨拶を元気に交わしていた。
「……テッケツさん、例の物は完成しましたか……?」
「……勿論、ですからご連絡をしたのです。私史上最も出来栄えが良いと言っても過言ではありません」
潤平とテッケツが顔を付き合わせて会話をする。
端から見たら、少年とお爺ちゃんが楽しそうに会話をしてるので、どこか微笑ましい。
「それではご覧に入れましょう。こちらが完成した私の自信作ですっ」
テッケツがシュルリと布を取る。
布が取り払われて目の前に現れたのは、木刀と木製の腕輪が両腕分それと、お玉とお箸とまな板だった。
木刀の柄には細やかな模様が彫り込まれ、腕輪には小さな石がひとつずつ、控えめに光を放っていた。
「うおおおおおおっっっっっ!!!!」
机の上に並んだ自分だけの出力媒体に、それも注文通りのいやそれ以上の出来栄えの物に、潤平は感動して大声をあげる。
「一つずつ説明しましょう。まずはこの木刀から」
テッケツは木刀を手に取ると、両手で大事そうに潤平に手渡す。
「こちらの木刀は高温の蒸気で蒸し、その後乾燥させて特別な薬油を塗っております。堅さは勿論しなやかさそれと頑丈さも折り紙付きで、例え真剣と打ち合っても刃こぼれはしないと思いますよ」
潤平は、ラショウと戦った時のように、右手に木刀を持ち左手に魔法を出すイメージをする。
初めて握ったとゆうのに、とても馴染み深くしっくりとくる。
まるで体の一部の様なそんな錯覚にさえ陥ってしまう。
それに何とも言えない心地良さがある。
これはホウメイスギと潤平の親和性が高いからこその感覚なのか。
「へえっ、握った瞬間から分かりますね、これ」
思わず零れた潤平の一言に、テッケツは満足そうに頷いた。
「そしてお次がこれ。腕輪になります。これは両腕分になり潤平殿のサイズにぴったりになっております」
この腕輪も大事そうに手渡されたので、しっかりと受け取る。
その後、自分の腕に着けてみる。
テッケツの言ったとおりサイズはピッタリで、装飾が施されていてとても品があり綺麗だった。
それに何か、光る石のような物が入っていて、丁度腕の真ん中にきて輝いていた。
「それも木刀と同じ工程を挟んでいます。頑丈さは言わずもがな汚れにも強く、未熟な剣筋であればそれで受け止める事も出来るでしょう。そして装飾ですが、私の人生を注いだ装飾を施しました。魔法の出力は勿論、操作性、熟練度、発動速度、機動性、全て揃っております」
「凄いですね……これ一つでどれだけの手間がかかったんですか」
「それはまた別の話ですな」
テッケツはそう言って笑うと、話を続けた。
「そしてその石は、つい先日魔法ギルドに降ろされた素材が手に入りまして、少々珍しい物を使わせて頂きました」
「珍しい物、ですか?」
「ええ。実はその中にバショウガニがいたのです。その素材を買い取り、腕輪に付けさせて貰いました」
……………………カニ?
「…………あの~、そのカニって苔が生えてる結構デカいカニじゃないですか……?」
「おおっ、よく分かりましたな! そうですっ、あのカニは宝石を体に生やす事で有名で、長く生きた個体程それが大きくなるのです。今回はたまたま素材がありましたので使いましたが、そうお目にかかれる物ではないですなっ。採ってきてくれた者には感謝を伝えたい!」
「…………あの~、そのカニを採ったの俺です……。先日魔法ギルドに素材を売却しました」
部屋の中が、一瞬しんと静まる。
「何とっ! あっはっはっはっはっはっはっ!! これは面白い! まさか潤平殿が採ってきたとは! これも何かの運命ですかなっ」
「そうかもしれませんね」
テッケツはひとしきり大笑いすると、まだ商品の説明が残っていたので、そちらに意識を向ける。
「そしてこれが、潤平殿が注文された物になります。いや~、最初はこのような物を作るのは少し気が引けましたが、作っている最中に楽しくなりましてな。結局腕輪と同じくらいの熱量を注いでしまいましたよ」
テッケツは自分の頭をぱしんとはたくと、恥ずかしそうにそれでいてどこか嬉しそうに話してくれた。
「注文通り、汚れに強く、頑丈さと丈夫さ、それにいざとなったら武器になるために魔力との親和性も上げています」
「おおっ! ありがとうございます!」
やったっ!
これで俺の夢が一つ叶うっ!
この世界でもやりたかった事が出来るようになるぞっ!
全てを受け取った潤平の顔はとてもにこやかで、幸せそうな顔をしていた。
それを見たテッケツは、こちらもとても嬉しそうな顔をしていて、どちらもニコニコと笑顔が止まらなかった。
あれっ?
そう言えば…………。
「……テッケツさん、どうしてどこにも名を打ってないんですか?」
「…………名を打ってもいいのですか?」
テッケツの声が、それまでの陽気な調子からすっと落ちた。
「そりゃ勿論! こんな国宝みたいな物に名の一つもないと。作ってくれたのはテッケツさん何ですし、感謝の意味も込めて打ってくれて構いませんよっ」
「…………本当によろしいので?」
「? はい、大丈夫ですよ」
さっきまで笑顔だったテッケツがその話しを聞いて俯きだした。
皺の刻まれた手が、机の上でそっと握られている。その背中を隣のマヒロさんが支えている。
どうしたんだろう?
「……ならば少々時間を下さい、すぐに済ませますので」
テッケツは潤平に渡した商品を一旦回収すると、工房に消えていった。
工房の奥からは、小さく規則的な、鑿を打つ音が聞こえ始める。
不思議な反応に潤平は頭を捻っていると、マヒロさんが理由を説明してくれた。
「……実は主人は名を彫らないつもりだったんです」
まさかの言葉がマヒロさんの口から出て来て、潤平は驚いてしまう。
「……それは何でですか?」
「……主人は潤平さんに多大なる恩義を感じています。私達の命を救ってくれたばかりか、こんな一生に一度あるかないかの機会を与えてくれた。それに代金もしっかりと払うと約束してくれました。そんな人の物に自分の名を彫っても良いのかと悩み、やらないことに決めました」
「……そうだったんですか」
「……ですが潤平さんに言われて分かったのでしょう。自分の名を彫ってもいいのだと。私は主人がそう思ってくれて安心しました」
安心そうに呟くマヒロさんの顔を見て、潤平はふと思った事だったが提案して良かったと思うのだった。
鑿の音がしばらく続き、やがて静かになる。
「……無事彫り終わりました。こちらをお返しします」
テッケツの名前が新たに彫られた出力媒体を潤平は確かに受け取った。
木刀の柄の裏、腕輪の内側、お玉の柄の先。どれも目立たない場所に、小さく、丁寧な文字で刻まれていた。
「では代金を払います」
「ありがとうございます。今明細をお持ちします」
数十秒待って、テッケツが持ってきた領収書を受け取る。
おほっ。
流石国宝級、桁が違うぜ。
てゆーかテッケツさんはこの代金を受け取らないつもりだったの?
これはマヒロさんに何か言われてもしょうがないよ~。
領収書には十八億と書かれていた。
潤平は思わずもう一度、数字を数え直した。
ゼロがちゃんとそこにある。何度見ても十八億だった。
凄いな。
木刀と腕輪もそうだけど、このお箸とお玉それとまな板が数億するかもしれないのか……。
ちょっと使うの躊躇っちゃうな。
潤平はマナカードを使ってその代金を払うと、テッケツとマヒロさんはとても感謝していた。
帰る際にはテッケツとマヒロさんが見送るとゆうので、工房の外に出て来てくれた。
外はまだ日が高く、看板の鍬と剣の彫刻が、光を受けてはっきりと影を落としている。
すると丁度そこに、テッケツさん宛に手紙が届く。
テッケツはその手紙を開き一瞬にやっとすると、手紙を奥さんにも読ませる。
「テッケツさん嬉しそうですね」
「ああっいや、そう見えますかっ? 息子からの手紙で近況が書いてあり、嬉しくて表情に出たかもしれませんね」
「へえっ、いいですねっ、手紙ですかっ」
「はいっ、ヨシノスケと言うのですが、今は遠い国で修業しており、たまにこうして手紙が届くのです」
「テッケツさんみたいに上手なんですか?」
「はい。いずれ私の腕も越えていくでしょう」
そう言ったテッケツさんの顔はとても晴れやかで誇らしそうな顔をしていた。
手紙を握る手には、さっきまで名を彫るのを躊躇っていたのと同じ、少し不器用な優しさが見えた。
「それではまたのお越しをお待ちしておりますっ」
テッケツさんとマヒロさん、それに従業員に見送られ潤平達は工房を後にする。
潤平はとってもニコニコしていて、とても幸せそうだとピー男爵は言っていた。
街道を戻る道の途中、傾きかけた日の光が麦畑を橙色に染めていた。
その後は用事も済ましたので、潤平はルリさん達と穴場のお茶屋に立ち寄って、湯気の立つお茶を片手に、ゆっくりとした時間を過ごすのだった。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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