窓際の不思議な彼-part35-噂のサイト
窓際にいる不思議な彼
彼に悩みを話すと解決するという噂が・・・
「窓際にいる不思議な彼に」
「困っていることを話すと」
「解決するらしいよ」
「なんで窓際?」
「窓際社員的な?」
「ホントかよ?」
「窓際ってだけじゃ分かんねー」
「窓際にいるわけでもないらしい」
「なおさら分かんねー!」
「一目見れば分かるってさ!」
「イケメンらしい」
「可愛い女の子」
「女の子なら彼じゃないじゃん」
「出た出た!」
「何が?」
「新しい彼の噂!」
「最近、また増えてきたな。この噂」
「完全復活ってことじゃない?」
「やっぱり学校にいるらしいよ?」
「それは嘘情報だよ」
「学校じゃないところでも噂があるし」
街の様々な所でそんな噂の話がされている。
■噂のサイト
「学校じゃないところでも」
「彼の噂はある・・・っと」
「ふう」
「更新完了!」
「また、2時間後くらいに更新するか」
「小まめに更新しないと飽きられるからな」
「それにしても、この噂の反響は凄いな」
「噂の彼、様々だよ」
「最初は大したことなかったのに」
「いきなり増えたんだよなー」
「おかげでうちのサイトはアクセス数爆伸び」
「ありがてえ」
「それにしても」
「本当にいるかのような報告もあるんだよな」
「不思議なもんだ」
「性別も出現場所も様々」
「容姿や性格までも一致しない」
「解決したというのもあれば」
「解決しなかったというのもある」
「挙句の果てに海外でも彼の噂がある」
「ちょっとしたホラーだな」
「まあ、なんてことない偶然が積み重なってるんだろうが」
「一時期、彼の噂がほとんど無いこともあって焦ったが」
「また、復活してきた」
「根強い噂は離さないように、しっかり情報収集しなきゃな」
「さて、2時間・・・」
「散歩して、コンビニ・・・かな」
「何か良いネタでも見つかれば、最高なんだけどな」
「公園を通って行くか」
「あのベンチに座ってる人と話してるの・・・」
「プロボクサーのあの人・・・か?」
「最近もテレビで見たし・・・」
「うわっ。本物っぽい・・・」
「ベンチに座ってる人と親しいのかな・・・」
「普通のおじさんっぽいけど・・・」
「うーん・・・俺のサイトのネタには厳しいか」
「でも、何だか嬉しいもんだな」
「有名人っちゃ有名人だし」
「ん?ボール?」
「おっ。はい、これ。ボール」
「・・・」
「ど、どうかした?」
「え?白い?痩せてて?幽霊みたい?」
「もっと、外に出て遊びなさい?」
「・・・」
「は、はい、これ。ボール・・・」
「え?噂の彼?」
「雰囲気は似てるけど?彼の方がカッコいい?」
「え?噂の彼って?」
「あっ・・・行っちまった」
「・・・なんなんだ。あの子は」
「うっ・・・また、目の前にボールが・・・」
「また、あの子か?・・・」
「おっ。違った」
「ああ、ごめん。なんでもないんだ。はい。これ。ボール」
「ふふ。元気だな。もう行っちまった」
「男の子2人・・・親友ってやつかな?」
「中学生くらいか?」
「いいもんだな。親友は大事にしろよ」
「・・・公園から脱出しよう」
「ふう。コンビニ行くか」
「お願いします」
「はい。袋とお箸を一善」
「ああ、ええっと、ひとつ!」
「お箸をひとつお願いします」
「いえいえ、日本語、お上手ですよ」
「ええ。どうも。ありがとう」
「うーん。まだ、時間があるな・・・」
「新刊、出てたっけな・・・」
「本屋に行くか・・・」
「まだ、出てなかったか・・・」
「ん?んん!?」
「え?何?この本のタイトル・・・」
「窓際の・・・不思議な・・・彼!?」
「えっ・・・これ・・・」
「偶然か?」
「まさか・・・」
「裏に書いてある、あらすじは?」
「・・・」
「・・・」
「全然違う。普通の、ミステリー、か・・・」
「びっくりしたー・・・」
「噂の話をまとめたものかと思った・・・」
「あらすじには、噂の『う』の字も無し・・・」
「ふう・・・」
「帰ろ・・・」
「どうしようかな・・・」
「噂と全く関係の無い本を見つけた・・・」
「いや、そんな書き込みは駄目だ・・・」
「こういう本を見つけました・・・」
「いや、読んでも無いし・・・」
「うーん。ネタにはできないな・・・」
「はあ。ほんの少し外に出ただけで・・・」
「色々とあるもんだな・・・」
「あの子も・・・言ってたしな・・・」
「外に出る時間も増やすか・・・」
「もしかしたら」
「なんてことない偶然のひとつに」
「俺も、なれるかもしれないしな・・・」
連載となります。
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