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変革の剣神ー欠落の剣士は救世主ー=SECONDSTAGE  作者: 黒猫大和


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3/7

黒神=世界征服

 アトランティス大陸(たいりく)

 それはアリス達が今現在(いまげんざい)()らしている大森林(だいしんりん)がある大陸の名前(なまえ)であり、(ほか)にはローラシア大陸・ゴンドワナ大陸・ムー大陸の三つの大陸がある

 アトランティス大陸の中央には大森林(だいしんしん)大山脈(だいさんみゃく)があり、アトランティス大陸を東西(とうざい)分断(ぶんだん)している。

挿絵(By みてみん)

 大森林は広大(こうだい)なだけの普通(ふつう)の森林ではなく、大森林は地下(ちか)()っこが(つな)がっている(うえ)再生能力(さいせいのうりょく)(たか)いため木を切っても数分(すうふん)(もと)に戻ってしまう。

 なぜなら(みず)(みき)大量(たいりょう)(ふく)んでいるので()やすこともできないため、(ひと)()むには(てき)していない土地(とち)として(だれ)も住んでいなかったが。

 人族(じんぞく)至上(しじょう)主義(しゅぎ)(かか)げてたくさんの多種族(たしゅぞく)の国を(ほろ)ぼした起源(きげん)統一教団(とういつきょうだん)唯一(ゆいいつ)自分(じぶん)から入ってこない大森林は、国を滅ぼされた多種族達の(だい)2の故郷(こきょう)となり、大森林には多種族の(かく)(ざと)点在(てんざい)している。


「――ッ!? なんだってんだ!! なんだって俺はこんなにも(いそ)いでる!!! (わけ)()からねぇ!!!! クソッタレッ!!!!!」


 親代わりの(はな)妖精(ようせい)と共に(けん)(きわ)める旅をしている男――デュラン・ライオットは、何かを()(わす)れてどうしても(おも)()せないようなジリジリした焦燥感(しゅうそうかん)()き動かされ、大森林の上空を文字(もじ)(どお)天翔(あまか)けていた。

 その先に何があるのかは分からない、しかしデュランの(たましい)(さけ)ぶのだ――手遅(ておく)れになる、(いそ)げと。


(なんだか分からねぇが、分かったから(だま)れってんだ――クソッ!!!)


 デュランは元来(がんらい)(ひと)言うこと(命令)()くのが(きら)いだ。

 それは(たと)え親代わりの(はな)妖精(ようせい)であろうと、自分自身(じぶんじしん)であろうと()わらず嫌悪(けんお)する――なのに今回は何故(なぜ)(さか)らう気がしなかった。

 目指(めざ)す先にある気がしたのだ。生まれた時からずっと(さが)(もと)めていた何かが。


「あれは――ッ!!?」


 そしてデュランは見つけた。(くび)触手(しょくしゅ)()()けられ、()(ふち)に立っている――最愛(さいあい)(ひと)を。

 何故(なぜ)そう思ったのかは分からない、分からないがはっきりと理解(りかい)した。

 今死のうとしている少女こそが、ずっと探し求めていた――(何か)なのだと。


界破斬(かいはざん)――(だん)ッ!!」 


 そのことに気がついたデュランは空間(くうかん)()り、斬り()いた空間を通って少女の元に転移(てんい)し――全ての触手(しょくしゅ)を空間ごと斬り()てた。

 そして少女を魔物(まもの)()れから(すく)い出したデュランは、(おさ)えきれぬ(いか)りと共に魔物の群れをみじん切りにして冥界(めいかい)(おく)ってから(やさ)しくアリスをお姫様(ひめさま)()っこすると、エルフ(ぞく)(さと)方角(ほうがく)へ向けて歩き出した。

 デュランはまだ(うで)の中のハーフエルフの少女の名前すら知らなかったが、当たり前のように少女を助けるための最善手(さいぜんしゅ)()っていることが不思議(ふしぎ)でしょうがなかった。


「……ほとんど死人(しにん)だな、この()は。俺以外(いがい)では(たす)けられんだろう」


 まるで細胞(さいぼう)の一つ一つ、あるいは(おのれ)(たましい)が少女を()かそうとしているようだった。

 デュランはそんな自身(じしん)変化(へんか)末恐(すえおそ)ろしく思わない(わけ)ではないが、それでも少女を(たす)けたいと(つよ)く思った。

 これは今体を()き動かす何者(なにもの)かの意思(いし)ではなく、デュランがそ(・・・・・・)う思ったのだ(・・・・・・)

 だから何者かの思惑(おもわく)(どお)りになるのは(しゃく)(さわ)るが、少女が生き残るのは確定(かくてい)事項(じこう)だ。それを邪魔(じゃま)するのなら――(たと)え、相手(あいて)(かみ)だとしても殺す。







挿絵(By みてみん)

「……そこをどけ、(くろ)ずくめ。今はお前の相手(あいて)をしている余裕(よゆう)はない」


「おやおや、随分(ずいぶん)つれないじゃないか――デュラン。私とお前の(なか)だろう? 少しくらい()()いたまえよ」


「うるせぇ、死ね」


デュランは里へ向かう道の途中(とちゅう)に立ち(ふさ)ががった宿敵(しゅくてき)である黒神(こくじん)ナイト・エンペラーの存在(そんざい)そのものに苛立(いらだ)ちながら、腕の中にいる少女の体調(たいちょう)へ気を(くば)っていた。

 少女の体を(むしば)んでいた瘴気(しょうき)浄化(じょうか)()みだが、体に注入(ちゅうにゅう)された瘴気の量が致死量(ちしりょう)()えていたため。少女は九割(きゅうわり)九分(きゅうぶ)()んでいた。

 デュランが体に(ひかり)属性(ぞくせい)の魔力を(そそ)()み、なんとかギリギリで少女の生命(せいめい)維持(いじ)をしている状態だった。

 とてもではないが、黒神なんかに(かま)っているような余裕(よゆう)はなかった。


 しかし――

 

「まあ、もっとも今日はお前の腕の中にいる少女の方に用が――」


「――じゃあ、死ね」


 ――その(ねら)いが少女だというのなら話は(べつ)だった。

 デュランは少女の生命(せいめい)維持(いじ)(うつ)()(実体(じったい)のある分身(ぶんしん))に(まか)せ、黒神を斬り殺した。

 そう(たし)かに殺した、確実(かくじつ)に殺した。

 だが――


「『おや、随分(ずいぶん)見当違いな方向へ(・・・・・・・・)攻撃したね(・・・・・)。デュラン』」


「――チッ」 


 ――いっそ(にく)たらしいくらいにあっさりと、いつもの通りに(・・・・・・・)復活(ふっかつ)した。

 デュランは目の前の薄笑(うすらわら)いを(うか)べる宿敵(しゅくてき)厄介(やっかい)さを(あら)めて認識(にんしき)し、()(ふだ)である魔法(まほう)――天下(てんか)無双(むそう)を使わなければならないと(さと)り、詠唱(えいしょう)開始(かいし)した。


「――勝利(しょうり)だけを(ねが)うなら(つるぎ)(きば)と変わりなし、(つらぬ)(がた)(じん)(みち)(まも)()くもの(ひと)という」


「ありゃ? もう天下無双を使うのか、ちょっと挑発(ちょうはつ)加減(かげん)間違(まちが)えたかな??

 ハハハッ、失敗(しっぱい)失敗(しっぱい)(こま)ったなぁ、どうするかな? そうだ――こうしてみるか」


 デュランは詠唱しながらも目の前の黒神と背後(はいご)の少女へ(つね)意識(いしき)()けていたため、黒神が少女の近くへ転移(てんい)したことに気がつき。超スピードで先回(さきまわ)りをし――黒神の片腕(かたうで)を切り()ばした。


()()無辜(むこ)(たみ)がため、(つるぎ)となりて(てき)()つ 」


「ありゃりゃ、最強(さいきょう)になる能力で強化(きょうか)してるのにあっさりと切られてしまったなぁ。これは本当に困った」


デュランはそうしてニヤニヤ笑っている黒神を警戒(けいかい)し続けていたが、黒神が「じゃあ、こちらも使うか」と言ったのを耳にし、何のことか分からず警戒していたが。

 (つぎ)瞬間(しゅんかん)――度肝(どぎも)()かれた。


「ただ一筋(ひとすじ)閃光(せんこう)を、(おそ)れぬのなら()るがいい――天下無双(てんかむそう)ッ!!」


世界(せかい)(おお)暗黒(あんこく)は、(おそ)れる(もの)(すく)うだろう――天下無双(てんかむそう)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

 何故かデュランの切り札である天下無双を相手も使ってきたのである――それもデュランよりも短い短縮詠唱(たんしゅくえいしょう)で。

 デュランは天下無双を使ったことで(ひかり)属性(ぞくせい)(やみ)属性(ぞくせい)の両方が使えるようになり、神の領域(りょういき)()()んだことで目と髪の色が白銀(はくぎん)になり――圧倒的(あっとうてき)な強さを手に入れた。

 だが、それは相手である黒神にも言えることであり、三十秒ほど切り(むす)んだことで、相手の方が一枚(いちまい)上手(うわて)だと理解(りかい)した。


「――クソッ」


 そう理解した上でデュランは少女を守り抜くため、(さら)限界(げんかい)()えて(たたか)おうとして――


「う~ん、やっぱり短縮詠唱(たんしゅくえいしょう)だとこんなもんか――ここは引くしかないな」


 ――黒神のそんな言葉と共に()()めた空気が()らいでいった。


「ハァッ!?? ――テメェ、何考えてやがる」


「何を考えてるって言われてもねぇ、元々今回はただあいさつに来ただけだしね」


「あいさつ? 何言ってんだ、お前」


「何って、デュラン。お前なぁ、ハァッ」


デュランは怪訝(けげん)そうな顔でそう言ったが、次の黒神の言葉に口をあんぐりと開けて固まった。


「だから、私は今回ただ(たん)にデュランの(つま)になるだろう少女――アリス・リーフグリーンにご祝儀(しゅうぎ)(わた)しに来たのだ。

 急に殺しにきたのはそっちだろ」


「――――――――マジで」


「大マジだ」


「ハァッ、たく」


 デュランは一瞬(いっしゅん)呆気(あっけ)にとられたが、すぐに表情を引き締めると黒神を(にら)みつけた。


「……世界征服(せかいせいふく)を目指す秘密結社(ひみつけっしゃ)――暗夜(あんや)(つるぎ)総帥(そうすい)である貴様が、ただの結婚(けっこん)(いわ)いをしに来ただと? 信用(しんよう)できるか!! バカがッ!!!」


「いや~、まあ、そうなんだがね。信用して受け取ってもらわないとこちらとしても困ってしまう。

 せっかく貴重(きちょう)純金(じゅんきん)()(ぼう)を六本も用意したというのにね、そう言わず受け取ってくれたまえ――さもないと、本気でアリス・リーフグリーンを殺しに行くよ? 今のデュランでは守り切れないのは言うまでもなく理解してくれたと思う。

 私が本気を出せば、彼女の死は確定(かくてい)事項(じこう)になる。受け取るのが正しい判断(はんだん)だと、私はそう思うけどね」


「――チッ、そもそもまだ結婚どころか知り合ったばかりで、初対面(しょたいめん)のアリス? と俺の結婚祝いが何故あるのか、正直(しょうじき)不気味(ぶきみ)仕方(しかた)ないが受け取ってやるよ!!」


「おぉ!! それはありがとう!!! とても(うれ)しいよ!!!! ――それではごきげんよう」


 そうしてデュランが6kgの金の延べ棒をもらったのとほぼ同時に、黒神は忽然(こつぜん)と姿を消した。

挿絵(By みてみん)

 デュランは自身とアリス? のイラストが()かれているご祝儀(しゅうぎ)辟易(へきえき)とした表情で(うつ)()厄介払い(押しつけ)ると、アリスの治療(ちりょう)を再開した。

 そして一刻(いっこく)ほど時間をかけてアリスを完治(かんち)させ、それと同時にアリスが目を覚ました。


 デュランは目を覚ましたアリスへ自己(じこ)紹介(しょうかい)してからアリスをデートに(さそ)おう思っていたが、


「あぁ、よかった。目を覚ましたか、多分名前はアリスだよな? 俺の名前はデュラン・ライオット、ただの(たび)――」


「デュラン、ボクは君のことが好きだ。あったばかりでこんなことを言うのは(へん)だと思うかもしれないけど、本当に君のことが好きなんだ。

 だから――ボクと結婚してください!!」


「――びと、へっ? え、えぇッ!!?」


 出鼻(でばな)をくじくようにアリスから(あい)告白(こくはく)をされ、目を見開いて(おどろ)くのでした。







 ボクは普段(ふだん)はしない余所行(よそゆ)きの化粧(けしょう)を顔にし、白いワンピース(ランジェリー)姿でデュランを待ち。部屋の中へ入ってきたデュランをベッドに三つ指をつきながら会釈(えしゃく)(むか)え入れた。


「デュラン、その、どうかな? 初めての初夜(しょや)だからボクなりにデュランが食べやすいように(・・・・・・・・)着飾(きかざ)ったんだけど、その――どうかな? ボクはおいしそうかい(・・・・・・・)??」


「――ッ!!!??? ……あ、あぁ、ものすごくおいしそうで(・・・・・・)とっても素敵(すてき)だ。アリスのような()初めてをもらえる(・・・・・・・・)なんて(・・・)、本当にとても(うれ)しいよ。

 だけど、本当にいいのか? 俺みたいな得体(えたい)()れない男と結婚(けっこん)すると即決(そっけつ)するなんて……ましてや婚礼(こんれい)()の前に処女(しょじょ)を奪って()しいだなんて――俺が最低男(さいていおとこ)(あと)後悔(こうかい)しても()らないぞ?」


「――フフフッ、自分から最低男だという最低男はいないでしょ? (やさ)しい人なんですね、デュランさんは。

 ますます大好きになってしまいます、一目(ひとめ)()れなんですから少しは手加減(てかげん)してください――もう、びしょ()れなんですよボク、後さっきからずっとイってますしね。

 せっかくの初夜なのに、はしたなくてごめ(・・・・・・・・)んなさいね(・・・・・)♡♡♡ デュラン♡♡♡♡ 貴方(あなた)のことが大好きすぎて体はもう準備(じゅんび)完了(かんりょう)しちゃったみたいなの、デュラン――()て♡♡♡♡♡♡」


「ッ!!? ――たまんねぇな、こりゃ。(やさ)しくしたかったのに無理(むり)だ。

 ごめんなアリス、今夜は寝かせらんねぇ――悪いな」


 ボクは白いワンピース(ランジェリー)とベッドを水浸(みずびた)しにしてしまい、デュランから変態(へんたい)だと思われてないかと不安(ふあん)に思いながらデュランの顔を上目(うわめ)(づか)いに見上げて――その(ひとみ)獲物(えもの)()らえた(ライオン)だったことに安堵(あんど)し。ボクはベッドに()そべってデュランに()べられた。

 それから朝までイカかされ続け、全てが終わった時にはベッドはボクから出た液体でグチャグチャになっていた。


(――デュランのお〇ん〇ん、すごかったぁ///////)


 そしてボクは意識(いしき)(うしな)う前に、デュランの男根(だんこん)のすごさを思い返し。これは毎日夜は大変(たいへん)だなぁ、と思いながら僕は夢の世界へと旅立つのだった。

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