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「令和の宇宙戦争」の現在地について  作者: 中将


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2 宇宙インフラ防衛と宇宙ゴミ

◇宇宙インフラとは何か



質問者:

 「宇宙インフラ」っていったい何ですか? 挿絵(By みてみん)


 

筆者:

 正確には外気圏1万キロメートルの外を「宇宙」と呼んでいるわけです。

 月などの他の衛星や惑星などにはまだインフラが作られているわけではありません。


 宇宙インフラと言うものの一つとして宇宙セグメント(Space Segment)と呼ばれているものがあります。

 これは宇宙空間に配置されて特定の機能を持つ機器群です。

 

 通信・放送衛星や地球観測衛星(気象衛星「ひまわり」など)、測位衛星(GPS・準天頂衛星「みちびき」など)

 があります。


 これらは「静止軌道」と呼ばれる赤道上空約36,000kmのところに位置しています。この距離感であれば安定して同じ場所のデータを取り続けることが出来るそうです。挿絵(By みてみん)



質問者:

 高度1万メートルを飛行機が飛んでいることを考えると、衛星ってとてつもなく高いところを飛んでいるんですね! 挿絵(By みてみん)



筆者:

 そして、近年急速に普及しているのが低軌道(LEO)衛星群です。


 地上に近いため通信の遅延が少なく、米スペースX社の「スターリンク」のように数千機単位の衛星を連携させることで、

 高速・大容量のインターネット接続を地球上の広範囲で利用可能にしているんです。


 これらの宇宙インフラは、地上インフラが持つ弱点を補完し、社会の強靭性を高める上で極めて重要です。挿絵(By みてみん)


 地上で地震・台風・火災などの大規模災害が発生すると、地上の通信基地局や光ファイバーケーブルは物理的に破壊され、通信が途絶える可能性があります。


 飛行機が飛んでいる1万メートルを超える宇宙であれば地上災害の影響を直接受けないため、衛星通信は被災地の状況把握や緊急連絡における活用がなされているのです。


 宇宙インフラの総額と言うのは2023年現在では世界全てで合計すると6300億ドルーーつまり100兆円ほどの規模になっています。


 これはその試算から12年後の2035年には3倍の300兆円以上の規模になるそうなので、全世界が今資金を投入しています。

 今、密かに「宇宙が熱い」状況なんです。挿絵(By みてみん)



質問者:

 世界で合わせるとそんなにもなるだなんて……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 これまでは宇宙にあることで「天然災害を防ぐことが出来る」ために大きな利点があるとされてきました。


 しかし、そうは言っていられない状況になってきました。

 

 2022年には通信衛星KA-SATがサイバー攻撃を受け、欧州全域で4万台以上の端末が機能停止し軍事通信と緊急通信が阻害される状況になりました。


 2025年7月には、スターリンクのソフトウェア障害によりグローバルなサービス停止が発生。数百万人のユーザーに影響が及びました。

 

 25年の世界経済フォーラムでは紛争国家が国家間の攻撃される手段の選択肢の一つとして宇宙インフラを上げていると話題になっています。

 https://jp.weforum.org/stories/2025/10/why-cyber-resilience-in-space-is-essential-for-economic-security-ja/

 (僕はこの集まりを日本では竹中平蔵氏が取り仕切っているので好きではありませんがね)


 このように宇宙だからと言って「安全地帯」では全く無くなっているんです。挿絵(By みてみん)



質問者:

 なんと……そんなことが話題にもなっているんですね……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 仮に宇宙インフラが攻撃されればGPSナビが使えないだけでなく、金融取引の「時刻同期」が狂い、世界中のATMや株取引がフリーズして経済がパニックに陥る事も想定されます。


 気象衛星に影響が出れば台風や豪雨の動きが分からなくなり、避難が遅れて多くの命が危険にさらされ、

 災害時の連絡や物流ネットワークが遮断され、モノが届かなくなり、遠隔医療などもストップすることも想定されます。挿絵(By みてみん)



質問者:

 そうなったら一大事ですからね……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 また、人工衛星が打ち上げられるようになって数十年になっていますが、


 耐用年数が過ぎた人工衛星はそのまま地球を周回している状態となり、それらは「宇宙ゴミ(スペースデブリ)と呼ばれています。


 宇宙ゴミは、なんと秒速7.5キロの超速弾丸で移動しており、10センチ以上の大きさのものが2万個も存在しているそうです。

 

 人工衛星など衝突した事故が21世紀以降で10件近くあり(そんなもので済んでいることに驚きですが)、機能不能になったケースもあるそうです。


 人工衛星の打ち上げは今後も増え、耐用年数を過ぎた人工衛星も増えることから「インフラとそのゴミの混雑状態」とも言えます。


 そのために更に今後被害が増える可能性もあるために、そこまで話題にはなっていませんが、世界的な課題の一つになっています挿絵(By みてみん)



質問者:

 秒速7.5キロでゴミが飛んでいるとかどんなスピードが想像すらもできませんね……。挿絵(By みてみん)



筆者:

 そんな中で日本の企業であるアストロスケールとJAXAは公開されている情報としては世界で初めて宇宙ごみの周りを観測し、15メートルまで接近して一定時間、姿勢を維持することに成功しました。

 https://news.ntv.co.jp/category/society/55ad98009a7b4cf0a7d2eec621ca6310


 日本もアメリカも宇宙軍を作っている(日本では宇宙作戦団)わけですが、


 「未知の敵を倒すために訓練している」


 のでは無く、こうした宇宙インフラを守るための仕事をしていくのだと思われます(結成4年のため実績が少ない)。挿絵(By みてみん)



質問者:

 なるほど……現実世界は漫画やアニメみたいな華々しいものではありませんが、

 私たちの生活を守るようなお仕事をされているわけなんですね。挿絵(By みてみん)



筆者:

 自衛隊の方々は人を殺傷する事は最終手段であり、基本的にはこのようなインフラ防衛や災害救助活動などをされています。


 今後の自衛隊の活躍に期待したいところですね。


 さて、次に「宇宙人はいるのか問題」について個人的な意見を述べて今回の項目を終わりにしたいと思います。挿絵(By みてみん)

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― 新着の感想 ―
昔プラネテスというアニメがありましたが、現実が近づいてますね 将来スペースデブリを撤去する職業が出てくるかも? また、宇宙資源を獲得できる先進国とできない国とで格差が広がるかもしれませんね…
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