1 月の資源争奪戦
筆者:
本日は当エッセイをご覧いただきありがとうございます。
今回は、令和で起きている「宇宙戦争」について個人的な見解を述べていこうと思います。
今回のお品書きとしては
・「資源争奪戦」の最前線
・「宇宙インフラ」防衛が始まる
・医療倫理の問題は「宇宙で解消」
・宇宙人の襲撃?
◇月の資源争奪戦
質問者:
宇宙戦争???? まさか……SFアニメの世界じゃないんですから……。
筆者:
確かにアニメでは戦艦同士でレーザー砲を打ち合っていそうなイメージや
宇宙人の襲撃に備えて基地を作ったりしている――
みたいなことがありますけど現実はそういう事ではありません。
質問者:
筆者:
今現在、地球上では原油争奪戦となっています。
ホルムズ海峡封鎖が一時的とはいえ株価が暴落に直結したのはそれだけ中東原油に世界経済が依存しているという事を意味します。
日本では原油に関する備蓄は210日ありますが、ナフサに関しては備蓄日数が短く、総量は足りているものの川下の部門では足りていないといった事態になっています。恐らくは誰かが買い占めたり出し渋っているからだと思うんですけどね。
そんな地球での資源が限りある中で一番地球から身近な惑星である月には「ヘリウム3」が発見されることが分かっています。
ヘリウム3と言う成分は次世代の発電であるいわゆる「核融合発電」のために重要な成分であるとされています。
しかし、現在地球上の総埋蔵量が数百キロしかないことからなんと1キロで30億円ほどするほど貴重な存在のようです。
というのもヘリウム3はたった1グラムで何と石油15トン分の発電ができるそうなのです。
月には100トン以上ヘリウム3が存在する上に、1967年の宇宙条約によって誰にも所有権が無いことから逆を言えば「宇宙技術を先行して持っている国の独り占め」が可能になるのです。
質問者:
なんと! 月は不毛な土地に見えましたが、大量の金塊が眠っているのと同じじゃないですか……。
筆者:
そうなんです。
もっとも供給が増えれば価格が下がりますから30億が100トンあると考えない方が良いと思いますがね。
もっと有効な発電方法があればそれの方が良いですが、現状の未来のエネルギーの筆頭として月の資源の活用が検討されています。
また月の表面の砂は「レゴリス」と呼ばれているようで、特に月の裏側にはKREEP(カリウム(K)、希土類元素(REE)、リン(P))を豊富に含む特殊な岩石があるようです。
質問者
24年に中国が月の裏側に着地したかもしれないという情報がありましたが、以外と馬鹿に出来ない話なんですね……。
筆者:
中国は誰の所有権でもない場所なので「先制実効支配」することで「利用の独占」を狙っているのだと思います。
所有権であれば全てを掘りつくした後の原状回復義務などがありますが、逆に所有していないとなると「荒廃したボロボロの土地」にしてしまっても構わないという観点もあります。
一応、アメリカはそれに対抗して2020年に国際的な宇宙共通ルールの策定である「アルテミス合意」と言うものを60か国で結んでいますが、中国はそれに入っていません。
宇宙の倫理と言うのはあって無いようなものですから何かしらの取り決めが決まったところでどの程度の効力があるかなんて分かりませんけどね。
質問者:
トランプ大統領はベネズエラやイランを見ても明らかのように国際法を守りませんからね……。
筆者:
もっとも、月に滞在できる時間や持ち帰ることが出来る量には現状限界がありますので、資源争奪戦の様相は「今後の宇宙技術開発」が大きなカギになっていくと言って良いでしょうね。
◇「大風呂敷を広げている」だけの可能性
質問者:
なるほど……ミサイルの打ち合いと言うよりもどちらかと言うとその場所に行って安定的に資源を取るかどうかが争点な感じなんですね……。
でも近い将来に月に宇宙ステーションみたいなものを建設することって出来るんでしょうか?
筆者:
月の表面のレゴリスにはガラス成分やレアアースが含まれており、現地での資源調達によって宇宙ステーションができる可能性が示唆されています。
アメリカエネルギー省(DOE)はNASAと共に2030年までに月面用の小型・軽量な原子力発電炉を開発し、実証・配備する計画に向けたパートナーシップ(MOU)を確認したこともあります。
そのために2030年ごろに具体的な施設が建設できるのではないか? とも言われているんです。
質問者:
筆者:
ただ、アメリカもつい最近アポロ11号以来半世紀ぶりの月面着陸した感じですからね。
実際にそこで暮らせるかどうか? 無事に地球に持って帰れるかどうか? コスパは大丈夫なのかどうか? は全く未知数だと思います。
僕が思うにこれまでの話は紹介しておきながら難ですが、「資金を寄付させるための誇大広告」の可能性もあると見ています。
やはり「夢があるところ」や「未来を感じるところ」に投資が集まると思うので、なるべく大きく見せることによって資金提供者に対して体よく宣伝しているという見方も出来るのです。
例えばアメリカスペースXのイーロン・マスク氏は2026年~29年ごろに火星への探査を開始、
30年~40年ごろからは火星移住計画を目論んでいましたが、現状では見通しが立っていないのが現実です。
このように、大風呂敷を広げてそこから実現性があるかどうか詰めていくのがアメリカ式なのかなと思いますね。
質問者:
実際に実現するまで「話半分」に聞いた方が良さそうだという事ですか……。
筆者:
一方で中国も誇大広告と途中経過は秘密主義を徹底していますのでどの程度のものなのか分かりません。
大きく進んだ時に世界的なゲームチェンジが――起きるかもしれない。と言うのが「宇宙資源戦争」の実情なのかなと思いますね。
現実問題としては地球の資源争奪戦について考えた方が無難なのかなと僕は思いますね。
質問者:
筆者:
ただ、地球の中だけと言う宇宙規模からみるとミクロの視点だけでは無く、
宇宙と言う更に視野が広い考え方や資源調達方法と言うのは非常に可能性を感じるところではあります。
ただ、今住んでいる地球を放棄して移住しようという考え方は、自然を破壊しつくして原状回復が無理だと損切りしているみたいで望ましい考え方ではないと僕は思います。
あくまでも「選択肢や可能性を広げる」と言う範囲内においては許されることなのでは無いのかなという事ですね。




