20話
昼休み廊下を歩く勇気と恭弥
「勇気アレやってみないか?」
恭弥は廊下のポスターに指をさす
「学年別攻略者バトル大会?」
「知らなかったのか? 全国の攻略者育成学校では生徒同士で戦って強さを争うことが出来んだよ」
バトル大会では学年別チーム戦がありトーナメント戦1位から3位までに賞金が出る
開催日時は7月
「恭弥は出るの?」
「あったりまえだ、と言うか勇気とくるみちゃんにも出てもらうぞ」
「えぇ出るの?」
「だってよぉウヘヘ、アハハァ、賞金だぜへへっ」
よだれを垂らしながらポスターを眺めている恭弥を横目に戸惑う勇気
「いいけど、チーム戦ってやつ?」
「もちろんだ」
「くるみには言ってあるの?」
「昨日許可どりは済ませてある」
親指を立てて言う
「でも、大怪我したり最悪死んだりは・・・」
「安心したまえ勇気クン」
「なんか胡散臭いな」
「保健室のおばちゃんは職業が回復士ってやつでレベルが50ある、だから大怪我おっても死ななければ死なない」
「あのおばちゃんそんなに強いのか」
「昔すごかったらしいけど攻略者引退してここで教師やってるっぽいぞ、まぁとりあえずは後一ヶ月でDランクを攻略して装備を整えたいな」
二人は教室へ戻ろうとしたところ
ドン
恭弥の肩にわざとらしくぶつかってきた小太りの男
「おっとごめん」
謝る恭弥
小太りの男の横にいたひょろっとした取り巻きらしき男が言う
「アアーン?すみませんでしただろ!?」
もう一人の取り巻きらしき人物が言った
「タツヤくんにぶつかっといてそりゃないぜ〜」
真ん中にいた小太りの男が言う
「いやー骨折しちまったかもな〜あー痛い痛いこりゃお金払ってもらうしか」
タツヤと呼ばれた男が何かを言いかけた瞬間
「ヒール」
タツヤの肩が薄ら光った
「これでHP満タンだよ」
タツヤの横を通っておばちゃんが歩いて行った
「いいいい行くぞお前ら」
「「へい〜」」
三人は逃げるようにその場を去った
勇気と恭弥は
「「噂をすればってやつか」」




