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幕間 奏編:目は口ほどに
大学一年生の大事な時期に、一週間も大学をさぼってしまった。
晴人先輩とうっかり出くわすのが怖かったから。
肝心な時だけ及び腰になる自分がどうしようもなく嫌だった。
晴人先輩……
カーテンを閉め切った部屋でスマホの画面を何度も開く。
先輩からの通知は……届いていない。
晴人先輩が前園先輩を好きなのは分かっていた。
だって、晴人先輩は前園先輩をいつも目で追っていたから。
「はぁ……なんで告白なんかしちゃったんだろう。
私のバカバカ」
晴人先輩と過ごせば過ごすほど、前園先輩に取られたくないと思った。
だからってキスまでして……私ってば悪女すぎ……
前園先輩だって晴人先輩が好きなのに……
……裏切ってしまった。
スマホの通知に前園先輩からのメッセージだけが溜まっていく。
私……何がしたかったんだろう。
スマホの電源を切りベッド脇に置いた。
私は偽りの夢に縋り目を閉じた。




