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2巻P116_出陣に訶梨勒を呑む事
出陣の時に「かりろく」を呑むということが旧記に書いてある。
これは訶梨勒丸というものである。
訶梨勒は別名を「訶子」ともいい、薬の材料である。
訶子は胸にできるわだかまりを解く作用がある。
出陣の時は生死が決まる時であるため、我が身の行く末を考えて妻子などを思って迷いが生じるので、この薬を使うものであろう。
また、『東山殿御飾書』に「かりろく」というものがあるが、これは座敷の飾り物である。座敷飾の部に書いておく。
【頭書】『類聚雑要抄』(清閑寺殿が書いたものである)に「訶梨勒丸は風邪や眼病、便秘のときに服用する」云々と書いてある。同書には訶梨勒丸を手箱(※日用品を入れる小箱)の中に入れておくことも書いてある。
なんだかヒロポンみたいな書かれ方をしていますが、『角川古語大辞典』によれば、実際には吐剤・下剤で赤痢のときなどに用いられるなど、書風・眼病・大便不通の薬効があるとされています。
そんなに怖い薬ではないようです。




