第五話 小さな決意
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私は、あの戦いが終わった後、疲れがどんどん溜まっていくのを感じていた。そのせいか私は意識が遠のいていき、その場に倒れ込んでしまった。意識を失っていた私の頭の中に、ある記憶が蘇った。子供の頃、お父さんとお母さんと三人で食卓を囲み、笑い合っていた。そんな温かくて懐かしい思い出だった。
(お父さん、お母さん早く会いたいよぉ……。)
そんなことを思いながら少し涙を流していると、景色は現実のものへと変わっていった。意識がなくなった私をマルファスが連れてきたのだろう。暗い天井に、ベッドやソファー、テーブルがあって、部屋の真ん中に一つライトが置いてあり、全体を照らしていた。私がマルファスと初めて会った場所だった。
私が目を覚ましたことに気づいたのかマルファスがこちらに近づき、ベッドの近くのイスに座った。
「今日はよく眠れたのか。急に倒れたから驚いたぞ。まぁあんなことがあったのだ、気を失うのも仕方ないか。」
「うん。大丈夫そうだよ。迷惑かけちゃったね…昨日は初めてのことがいっぱい起こったから体もびっくりしちゃったみたい。」
「そうか。気分的には大丈夫そうか?」
私は頭の中で昨日の一部始終を振り返った。昔の自分に似ている気がして、少し同情できることもあったが、それは理由なんかにできなかった。
「うん。少し怪物の気持ちもわかった気がする。自分は悪くないのに相手に何かされる時の嫌な気持ち、私も知ってるから。でもだからといって誰かを傷つけていい理由にはならないもんね。だから私はもう、負の感情に飲まれたくなんかない!」
「そうだな。少しリラックスも兼ねて、ご飯を食べた後、この街を見て回るか。小雪が見て変わっているところもあるかもしれないしな。」
「賛成!ご飯もしばらくあまり食べてなかったから食べたいなー!あと、外の世界もどうなっているのか知りたいしね。」
私はマルファスの提案にウキウキしていた。マルファスのご飯はどんなものが出ているのか、外はどうなっているのか、お父さん達が見つかる手がかりがあるかもしれない。そんな期待に、私は胸を膨らませていた。
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