第四話 パートナー
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私の体は黒いオーラを纏い、私はこの世界の全てが憎くなった。この数日で起きた出来事が、頭の中に映像となって次々と流れてきた。そして私の体は暴走を始めた。
「私のお父さん、お母さん、柚はどこにいったの?なんで、なんでみんな私を置いていくの…本当は私戦いたくないよ。早くみんなに会いたいよ…なんで私から大切なものを奪うの?ねぇ、ねぇ誰か教えてよ。」
まだ数日しか経っていなかったが、私の体の中にはたくさんの不満が溜まっていた。私はこの衝動を抑えきれず、ずっと誰かに答えを求めることしかできなかった。
「私ばっかりなんでこんな目に遭わなきゃいけないの?なんで私は生きているの?どうせ生きていたってなにもいいことないのに!あぁ、こんなに情けない自分が憎い。私に関わる全てが憎いよ…。」
私が答えのない自問自答をし続けているとしばらくしてマルファスが口を開いた。
「小雪。お前の気持ちはわかるが、怪物を倒すことだけに集中しろ。」
私は自制心を失い、ついにマルファスにまで八つ当たりし始めた。
「いいよね。マルファスは戦わなくてもいいし、力があるから大体のことはなんだってこなせるし、無力な私の気持ちなんてわからないんだよ…!家族だってどこにいるのかわからないし、どうせマルファスは、
家族もいて幸せに暮らしてるんでしょ?家族を失ってる私の気持ちなんてわからないんでしょ!」
マルファスは私の怒りを聞き、遠くの空を見上げて、儚げに答えた。
「俺の家族もどこかへ消えてしまった。一年前、俺は突然、この地へと飛ばされた。その当時はほとんど記憶がなく、自分が何者かを知る術がなかった。その時、近くのテーブルに俺の名前が書いてあった本が置いてあり、そして自分が何者なのかを知ることになったのだ。だから俺も同じように家族が行方不明でいつか家族を取り戻したいと思っている。」
(違う、私、本当はマルファスに怒りなんてぶつけたくない。マルファスはなにも悪くない。私は、本当はこんなことしたくないよ…。)
「戻ってこい、小雪。お前だけが頼りなんだ!」
私はマルファスの話を聞き、体から負の感情がどんどん抜けていった。自制心を取り戻し、感情をコントロールできるようになったからだ。
「ごめん。私、最低だ…。」
「気にすることはない。お前は自分に味方がいないと思っているかもしれないが、俺もお前の気持ちがわかる仲間だ。そして、小雪は小雪だ。完璧じゃなくていい、できなくたっていい。大切なのはそれでも必死にもがく力だ!お前も大切な奴を助けたい気持ちがあると思うが、俺も失った家族を取り戻したい。そしてお前には助けられる力がある。だから、もがき戦え!」
マルファスの言葉を聞いて、私の心の中が、あったかくなっていくようだった。どこか安心する。とても懐かしい、そんな気持ちだ。
「ありがとう…!私、負の感情に押しつぶされて自分を見失ってた。でも私はみんなを助ける力がある。私は全然ダメダメだけど、それでも私はみんなを助けることは絶対にやめたくない!私は自分の家族も、マルファスの家族も、みんな私は助けたい!だから改めてよろしくね、マルファス!」
「あぁ、よろしくな、小雪。また負の感情に押しつぶされそうになったら嫌な記憶を思い出す前に、守りたいものを思い出せ。そうすれば多少は冷静になれるだろう。」
「うん、わかった。これからはそうすることにする。マルファスやみんなを傷つけないためにもね!」
私は少しずつマルファスのことを知っていけるように感じた。まだまだ戦いは続いていくと思うけど、私は改めて頑張っていこうと思った。
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