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仮面少女  作者: 星海 夜空


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第十話 燃え盛る森

いつも『仮面少女』を読んでいただきありがとうございます!


今回から新たな怪物との戦いが始まります。


突然燃え広がった森の中で、小雪たちは無事に火を止めることができるのでしょうか。


ぜひ最後までお楽しみください!

私は急いでマルファスのところへ行き、


「マルファス。起きて!外で火事が!早くここから逃げないと。」


「こんな時間に、どうしたんだ。」


マルファスは寝ぼけながら時計の針を見ると、午前2時40分を指していた。周囲に煙が充満していたため、さすがのマルファスは外の異変に気づいた。そして、私たちは急いで外の玄関へと走っていた。


「外が燃えている?」 


「うん…。でも、どうして燃えたんだろう?特に火がつくようなことはなかったと思うけど。」


「きっと怪物だろう。じゃないとこんな突然燃えるなんてのはありえないからな。」


そうして、私たちが玄関の外に出ると、周りの木は火の海になっていた。私たちの逃げる場所は無くなっていた。


「マルファスどうしよう。このままじゃ私たちは死んじゃうよ。」


「きっとこの炎が怪物のせいだとしたら負の感情が消えることによって、火は消えるだろう。しかし、こんなに火が広がっていると、探しづらいな。」


辺りを見渡しても、怪物の姿のようなものは見えなかった。どんどん火は周りに移っていき、私たちの居場所が少なくなってきている。


「怪物の姿なんか見えないよ。もしかしてこれは本当の火事じゃないの?」


私は焦っていて、せっかくいい民宿に泊まれたのに、こんな火事で命を失ってしまうかもしれない。そんな恐怖心が私を支配していた。


「どうしよう…。このままじゃ本当に私たちも死んじゃうよ。マルファス、私どうしたらいいの?」


「ならその仮面を被れ、そうすれば負のエネルギーから怪物を見つけられるかもしれない。」


「確かに。やってみる。」


マルファスに言われて、私は仮面をつけた。そうすると、遠くの方から足音が少しずつ近づいてくるのを感じた。


「マルファスなんかこっちに向かって来ているよ。」


「そうか。きっとそいつが怪物だろう。ここからの距離はどのくらいだ。」


「うーん…。約3kmかな。方向はここから北東だよ。けどスピードがゆっくりだからこっちから向かうしかなさそうだよ。」


「わかった。ならこっちから向かうしかない。ついてこい。」


私たちは、火をかき分けながら、怪物の元へと向かった。しかし、私はすでに煙を少しずつ吸ってしまい、そして、酸素は少なくなっていき、呼吸が浅くなってきていた。しかし、この火事を止めるため、私はひたすら走り続けた。


「はぁ…。はぁ…。呼吸するのが辛い。マルファスは平気なの?」


「私にもこの仮面があるからな。そのおかげで煙を吸い込まずに済んでいる。」


「そっか…。こんな時のためにタオルとか持ってきてれば良かったよ。」


私は忘れたことを悔やんでいたが、そんなことよりも、前に進むことに意識を向けていた。


「そろそろ着くよ。」


「ぐわあぁぁぁぁぁぁ!!!!」


そうして、怪物に近づいている影響もあってか怪物の咆哮も聞こえてくる。咆哮と同時に風が強くなり、火の強さも一向に増した。


そうして、私たちが走っていると、怪物の姿が見えた。高さは205センチで体は痩せていて、細長く、全身に火を纏っていた。


「なんて熱いオーラ。体に触れるだけで、全身燃え尽きちゃいそう。マルファスこれどう戦う?」


「うーん。相手の顔の周りには火が少ない。そこを狙うしかなさそうだな。」


「うん。わかった。やってみる!」


私は怪物がゆっくり歩いている隙をみて、怪物の元へと走り、顔に力一杯拳を振り抜いた。


「やぁぁぁぁ!」


小雪の拳は怪物の顔へと当たっていた。しかし、怪物は微動だにせず、なんらかの場所に向けて歩き続けていた。


「効いていない?ならもう一発!」


私はもう一度、怪物の元へと走り、怪物の顔に思いっきり拳を当てた。


しかし、怪物には効いていなかった。怪物は表情を変えずにそのまま歩き続けている。


「やっぱり効かない。どうしようマルファス!」


「こうなったら。怪物の負の感情を煽るしかない。きっと、火事が何かの原因になっているのだろう。」


「わかった!」


こうして私は怪物の前に立ち、叫んだ。


「あなたのこの火のせいで、私たちすごく迷惑してるんですけど!こんなに周りを燃やして、大切なものまで全部、燃やしてしまうんですか!?」


この言葉を言った瞬間、怪物はこちらを睨み、咆哮した。


「ぐわぁぁあ!!お前に俺の何が分かるんだ!!!」


怪物の体は怒りの炎で燃え上がっていた。それに伴い、周りの炎も強くなっていた。


「やっぱり負の感情の力によって火の強さも変わるのだな。」


「どうしよう…。作戦は成功したけど、やっぱりこの怪物すごく怒っているよ…。」


こうして、私と火の怪物の戦いの幕が上がった。








第十話「燃え盛る森」を読んでいただきありがとうございました!


今回は新たな怪物が登場しました。


これまでとは違う炎を操る怪物を前に、小雪はどのように立ち向かうのか。


次回もぜひ楽しみにしていただけると嬉しいです!


感想や評価もお待ちしております!

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