なぜ、わたしたちは忘れて生まれるのか
もし、わたしたちが生まれる前のことを忘れているとしたら。
人生で起こる出来事や出会いには、すべて意味があるとしたら。
この物語は、その答えを教えるためのものではありません。
読みながら、あなた自身の心に問いが生まれたなら、
この物語はもう始まっています。
生まれる前、わたしたちは知っている。
自分がどんな体験をしたいのか。
どんな出会いを通して学びたいのか。
どんな道筋を歩み、何に気づきたいのか。
けれど、
地球に生まれると、その記憶はいったん閉じられる。
赤ちゃんとして始まり、まっさらな状態から人生が動き出す。
それは、
失うためではなくーー
気づくため。
忘れることで、ひとは探し始める。
迷い、立ち止まり、よろこび、悲しみ、比較し、執着し、手放し、
たくさんの体験を重ねながら、自分と向きあっていく。
その道の途中に、ヒントは静かに置かれている。
なぜか惹かれるもの。
何度も目にするサイン。
胸の奥が動く感覚。
違和感。
ふと訪れる気づき。
それらは、忘れていた記憶のかけら。
人生は、迷路のようでいて、
ほんとうは思い出すためのゲームなのかもしれない。
どれだけ、気づけるか。
どれだけ、自分と向き合えるのか。
どれだけ、本来の自分を思い出せるか。
そして、
思い出した先には、
もう忘れない次のステージが待っている。
そこは、比較ではなく共鳴の世界。
競争ではなく共創の世界。
性別や境界を超えた、軽やかな意識の世界。
自由に優雅に飛ぶことのできる、宇宙意識の世界。
地球は、
ただ、生きる場所ではない。
忘れる星であり、思い出す星。
そのとき、
静かにひとつの問いが降りてきた。
では、
宇宙はなぜ生まれたのだろう?
ここは、魂が目覚めていくための冒険の舞台。
この物語に描いた世界は、「こうだ」と伝えたい
答えではなく、ひとつの見方です。
もし読み終えたあとに、
「わたしは、なぜここに生まれてきたのだろう。」
「いま目の前にある出来事には、どんな意味があるのだろう。」
そんな問いが静かに心へ浮かんだなら、
この物語は役目を果たせたのかもしれません。
人生は、答えを探す旅ではなく、思い出していく旅。




