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エルク達への事情聴取

「来たよ、カトル君にメルルちゃん」


「いきなり転移で来るのはやめて下さいよ、シオン王妃様」


「ごめんね。 でも、今回は下手すれば国家間の問題につながるかもしれないからね。 早速だけどノクターン魔法国の学校の制服を着た子たちの場所を案内してくれるかな?」


「はい。 ギルドに住まわせてます」


 転移でクルルの家の前に来たシオン王妃に呆れながら、カトルとメルルはギルドに案内する。

 ノクターン魔法国出身のエルク達は、現在ギルドの空き部屋に寝泊まりしているからだ。

 予めメルルとカトルが、シオン王妃が来るとギルドに報告を済ませているので、準備は出来ているはずだ。


「お待ちしておりました、シオン王妃様」


「ごめんね、お邪魔して。 ノクターン魔法国の子たちは上の階かな?」


「はい、そこの空き部屋に寝泊まりさせてます。 ご案内します」


「カトル君とメルルちゃんも同行お願いね」


 ギルドの受付嬢がシオン王妃を案内する。

 案内先は現在、エルク達が寝泊まりしている空き部屋だ。

 カトル達もシオン王妃の同行者として、一緒にそこへ向かう。


「あ、カトルさんメルルさん、おはようございます」


「おはよう、エルク君とマリアちゃん」


「あれから調子は良さそうだな」


「おかげさまで。 それで、そちらの方は?」


 まず、カトルとメルルがエルク達と話をする。

 保護をしてから大体三日は経過しているが、状態は良くなっているみたいだ。

 そこにマリアがシオン王妃に気付いたようだ。


「ボクはベルセリア王国王妃、シオン・ベルセリアといいます。 今回来たのは、ノクターン魔法国で起こった事を改めて教えて欲しいからです。 下手すれば国家間の問題になりそうなので」


「分かりました。 お話します」


「じゃあ、中に入っていいかな?」


「あ、どうぞ。 と言っても俺達はこの部屋を使わせてもらってる身ですが」


 エルクがそう言いながら、シオン王妃やカトルとメルルを中に入れる。

 ギルドの受付嬢が飲み物を用意してもらい、そこから事情聴取を始める。


「それでなんだけど、君達はノクターン魔法国領の【リッシア】の町にある魔法学校の生徒なんだよね?」


「はい、そうです」


「その学校で約六日前に担任の教師が急に変わりました。 その担任は前の担任と違って、魔力が生まれつき優秀な貴族のみを教えようとしてました」


「根っからの貴族主義だね。 これは『アリストクラット』残党の可能性が出て来たね。 続き、話してくれる?」


 カトル達に話したのと同じ内容だが、シオン王妃もその話を聞き、『アリストクラット』残党の可能性が浮上したようだ。


「ノクターン魔法国はベルセリアと同じ反貴族主義国家なので、それを許さないと僕達を含めた多数の生徒が批判しました」


「ですが、その担任が持っていた水晶玉が光った直後、私達はいつの間にか深い森に飛ばされていまい、数日彷徨った後、今に至ります」


「転移アイテムを持っていたとはね……。 しかも強制転移ときた。 強制転移アイテムは禁忌扱いだから、確実に残党が絡んでるね」


「やはり……ですか」


 さらなるエルク達の話で、シオン王妃は『アリストクラット』残党絡みと断定した。

 どうも強制転移のアイテムは禁忌扱いらしいが、件の担任はそれを使ったという事が断定する要素だったようだ。


「こちらから改めて国王に話して、ノクターン魔法国に調査と残党の逮捕を行うように頼んでみるよ」


「お願いします」


 シオン王妃が国王経由で改めてノクターン魔法国に調査と残党の逮捕をするように伝えるとした。


「カトル君とメルルちゃんも、もしかしたらお手伝いを頼むかもそれないから、覚悟しておいてね」


「あはは……、分かりました」


 また、その際にカトルとメルルにも手伝いを頼むかも知れないとシオン王妃から言われた陽で、メルルは苦笑した。

 メルル自身は出来るだけそうならないように祈る事にしたのは言うまでもないだろう。


 ひとまず、エルク達の事情聴取は終わりを告げた。

 後は、ノクターン魔法国が動いてくれるのを待つしかない。




次回は7月16日(土)の更新予定でしたが、リアル多忙により23日(土)に延期します。


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